レッド・ウイング・リーダーシップ賞 ファイナリストになった時のインタビュー
学生の頃から「ストリートチルドレンを救いたい」と思っていたルスルフさん。ストリートチルドレンについては友人を通して知った。
家をなくした青年ホームレスを支援するニュー・ホライズンで働いていた友人を通じて、シアトルにホームレスの子供達がいることを知りました。幼いうちからホームレスになる子供たちがいるなんて。とてもショックでした。子供は家があるものと思い込んでいた自分は恵まれた環境で育ったんだと気づかされました。
大学卒業後から25歳になるまでに経験した変化は大きかった。
大学卒業後は会計士になりましたが、生活費を稼ぐことはできても、好きな仕事ではなかったので、幸せではありませんでした。でも、ニュー・ホライゾンで青年ホームレスに食事を提供するボランティアは好きでした。シアトルが好きですし、何より子供が大好きでしたから。
そのボランティアを2年間続けて24歳になった時、私はやっぱり青年ホームレスを支援する仕事をしていきたいと思いました。けれども、それを仕事としてするにはお金が必要でした。そこで、自分の熱意を伝え、寄付を依頼する手紙を、両親や友達、教会などに送って合計1000ドルの寄付をいただきました。そして、25歳の時に会計士の仕事をやめ、自分の非営利団体を立ち上げました。
ソーシャルワーカーとしての経験はありませんでしたが、この仕事が好きでしたから、心は決まっていました。心に傷を負った人たちの可能な限り近いところにいたいと思いますし、助けたいと思っています。ニュー・ホライゾンでは、やがてアソシエート・ディレクターとなり、だんだんと人の役に立つ活動ができるようになっていきました。
2009年にはニュー・ホライゾンのプロジェクトとして発案されてベルタウンに開店したカフェ、『Street Bean Espresso』 のエグゼクティブ・ディレクターになるなど、いろいろなことにチャレンジしながら、昔から変わらない夢を持ち続けているリンダさん。最後に、これから25歳になる人たちへのメッセージを。
いつも誰かと同じ道を行くのではなく、自分で新たな道を開拓してみて。何でもかんでもすぐに “No” と答えるのはダメ。失敗を恐れないで。新しいことを始める時も恐れないで。何歳であっても、「失敗したくない」「馬鹿にされたくない」と思うでしょうが、あなたに必要なものは、すでにあなたは持っているのです。だから、がんばって。多くの大人はあなたを愚かだと思うかもしれない。だから、あなたのことを理解している大人を探して。そして、若いあなたの考え方をもっとシェアして。勇気を持って。自分の気持ちに従って。例えそこに恐怖やリスクがあっても。