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文字・文学・茶道を通じて春の訪れを満喫する 『さくら会』、大盛況

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ワシントン大学で開催する『さくら会』。2回目の今年は雨天のため、東アジア図書館での開催となりましたが、後ろには UW TV によるソメイヨシノのストリーミング配信を流し、桜を楽しみました。

こんなにたくさんの方々に日本の伝統文化にご興味を持っていただけて、雨でも足を運んでいただけて、本当にうれしいです。

今朝のソメイヨシノはほぼ満開!

まずは、ワシントン大学のポール・アトキンス教授(アジア言語文学科科長・日本古典文学専攻)による、和歌に見られる春の表現についてのお話。

今回ご紹介いただいた和歌は、鎌倉時代初期に編纂された新古今和歌集から:

京極前関白太政大臣
白雲のたなびく山の山桜いづれを花とゆきて折らまし
(白雲のたなびく山の山桜は、行ってどれを花と見分けて折ればいいだろうか。)

読人不知
ふして思ひ起きて眺むる春雨に花の下紐いかにとくらん
(いつ咲くかと、臥しては思い、起きては眺める春雨。この雨によって、花の下紐はどのように解けるだろう。)

式子内親王
はかなくて過ぎにしかたを数ふれば花に物思ふ春ぞ経にける
(はかなく過ぎ去ってしまった年月を数えてみれば、花に物思いする春ばかりが心に残っている。)

これらの和歌を英語で的確かつ丁寧に説明されるアトキンス教授に感動です。

和歌の解説を思い浮かべながら、書家・文字文化文筆家の宇佐美志都さんによる書道の実演、そして清水こうさんによる裏千家茶道の実演を見学。

最後には、参加者から日本の文化における桜の楽しみ方や、茶道について、たくさんの質問が飛び出しました。ある質問では、エスプレッソやアメリカーノにたとえながら清水さんが茶道を解説してくださり、そのわかりやすくて面白い回答に、会場からは笑いが。楽しく学べるのが一番です。

最後は、参加者のみなさんから大きな拍手をいただきました。

今年は予想以上にたくさんの方々にお越しいただいたため、セミナールームがすぐに満席となってしまいました!

昨年のように外で開催できれば!でも、今年は連日連夜の春雨で、足元の芝生はぬかるみ状態(涙)。瞬間的に雨がおさまったり晴れたりしても、それでは着物での書道や茶道の実演はできないので、雨天の場合に用意しておいた Gowen Hall の東アジア図書館にあるセミナールームでの開催となりました。

また来年もどうぞよろしくお願いします!

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