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地震多発地域 - ワシントン州

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この情報は在シアトル日本国総領事館(Consulate-General of Japan in Seattle)から提供されています。

出典:米国地質調査所

ワシントン州は歴史的にも地震発生の多い地域です。人口や建設物の増加、インフラ整備の充実に伴い、大地震発生の際には人命への危険性と共に、生活基盤などへの経済的な打撃を与える可能性が強くなっています。また強度の地震はピュージェット・サウンド沖や大きな湖周辺で破壊力の大きな津波を引き起こす可能性もあります。

この安全の手引きが万一の場合の知識としてお役に立てれば幸いです。前もって備えておくことにより、地震やその他の自然災害の際にも被害を最小限にすることが可能なのです。

もくじ

自宅、学校、職場での非常時の計画をたてましょう。

最低14日間は非常時に耐えられるような準備をしておきましょう。

  • 家族や職場の人々と一緒に非常時の計画をたてましょう。
  • 計画内容を記したものを誰にでも分かるような便利な場所に保管しておきましょう。
  • 半年ごとに非常事を想定した訓練をし、必要に応じて内容をアップデートしましょう。
  • 地震が起きた時の対処方法について話し合いましょう。
  • 家と職場で安全な場所を確認しておきましょう。
  • 各部屋から最低2つの避難ルートを確認しておきましょう。
  • 家族や仲間と落ち合う場所を2箇所決めましょう。1箇所は建物の外、もう1箇所は、安全上の理由でもとの場所に帰れない時のために、少し遠い場所に決めると良いでしょう。
  • 市外電話がかかりにくくなる可能性があるので、州外に住む親戚や友人を、非常時の外部からの電話連絡先とさせてもらいましょう。
  • 何時どのように水やガスの元栓、下水を閉めれば良いのか、家族の皆が知っているようにしましょう。
  • さらに詳しい情報は、お近くの緊急事態管理事務所(Emergency Management Office)にご確認下さい。

地震の前、地震の間、地震の後の対処事項

前もって起こりうる事態やその対処方法を知っておきましょう。取り乱してパニック状態になる人や動物もいるかもしれません。その様な場合に何をどのようにすべきか、という知識が実際の災害の際に役立つのです。

(1)地震が起こる前にやっておきたいこと

  • 自分が住んでいる地域ではどのような被害が起こりやすいのか、地域の緊急事態管理事務所に問い合わせてみましょう。
  • 自宅、職場、車に非常時必需品の一式を用意しておきましょう。
  • 自分の住んでいる近辺の非常時に特別な援助が必要な人々(特にお年寄、体の不自由な人、英語を話さない外国人など)を把握しておきましょう。
  • ペットの世話について、非常時に注意しなくてはいけない点などを、かかりつけの獣医に聞いておきましょう。
  • 海岸沿い、または湖の近くに住んでいる場合は、津波の際の避難ルートを熟知しておきましょう。
  • 自分の職場、学校やデイケアなどで、どの様な非常時の計画が用意されているか確認しておきましょう。
  • 他の地域を訪れる場合、そこにどのような危険性があるか、知っているように努めましょう。
  • 自宅の中で危険な場所を確認しておきましょう。
  • 鋼のストラップでウォーター・ヒーターやガス器具を固定しておきましょう。上部が重いものは固定させましょう。
  • 落下の可能性のある頭上の照明、吊るしてある植物、重い装飾物や鏡などを固定しておきましょう。
  • 重い物は低い位置に置きましょう。

(2)実際に地震や津波が起きた時

  • 地面が揺れたら、伏せる、机などの下に隠れる、何かにつかまる、の三原則を実行して下さい。
  • パニックになり走り出したりしないで下さい。通常地震は大きな音の直後に発生するものです。自分自身を守り、周りの人々を助けられるよう迅速な行動をとりましょう。
  • 屋内にいた場合は、落下してくる可能性のある様な窓、本棚、ファイルキャビネット、重たい鏡、吊るしてある植物などから離れて下さい。机やしっかりしたテーブルの下に避難し、その脚につかまって下さい。つかまっているものが揺れる時は、一緒に揺れるようにするとよいでしょう。
  • 冷蔵庫、レンジ、頭上のキャビネットから離れて下さい。伏せる、机などの下に隠れる、何かにつかまる、の三原則を思い出して下さい。
  • 高層ビルの近くにいた場合はビルの出入口かロビーに入って、落下してくる可能性のある煉瓦やガラス、他の残骸などから身を守りましょう。
  • 屋外にいた場合は木、標識、建物、電線、電柱などから離れた空き地に移動して下さい。
  • 建物の中にいた場合は出口に殺到しないで下さい。落下する可能性のある物のある飾り棚から離れ、伏せる、机などの下に隠れる、何かにつかまる、を実行して下さい。
  • 運転中の場合は道路の脇に停車して下さい。高架道路、電力線などの危険物から離れることも大切です。揺れが止まるまで車の中にいて下さい。ラジオから緊急指示や情報を得ましょう。
  • 車椅子の場合はそのまま座っていて下さい。出来れば玄関の安全な場所に移動して下さい。車輪をロックし、頭を腕で覆うようにして守ります。
  • 劇場や競技場にいた場合は自分の座席に留まり、腕で頭を覆うか、出来れば椅子の下に避難して下さい。揺れが止まるまでその場から離れないで下さい。

(3)地震の後にすべきこと

  • 津波の危険性のある場所に住んでいる場合は、避難指示に従うか、ただちに標高の高い場所に移動して下さい。
  • 自分と周りの人々にケガがないか確認して下さい。
  • 被害のあった建物から移動して下さい。建物の責任者からの安全であるという確認が得られるまでは建物に入らないで下さい。
  • 人命に係る緊急事態の場合だけ、911通報をします。
  • もしガスの匂いがしたり、シーという音が聞こえるようであれば、窓を開けて建物から出て下さい。屋内で引火を導くようなマッチやろうそく、直火、電動スイッチ等を使用しないで下さい。
  • 薬物、掃除用クリーナーなど、害を及ぼす可能性のあるものがこぼれた場合は拭き取って下さい。それらが混ざって有毒ガスが発生することがあります。
  • 近所同士で助け合いましょう。特にお年寄や体の不自由な人は助けが必要です。
  • 州外の非常時連絡先に連絡をとるようにしましょう。市内電話は避けるのが賢明です。
  • 小形ラジオで対処の仕方や行政からの状況発表などの情報を得ましょう。ラジオ局から対処方法、緊急避難場所や応急治療所の案内、被害状況などの情報を得ることが出来ます。

(4)ガス、水道などの止め方

災害発生によって家庭内のガス、水道などの使用に影響を及ぼす事が数多くあります。
そんな時の為に日頃から何を何時どのように止めたら良いのか、の知識を持っていることが大切です。

  • 水道: 本管やメーターなどの水道水が家に入ってくる所の元で水を止めます。そうすることによってウォーター・ヒーターや下水管への汚水の浸入を防ぎます。
  • ガス: ガスの匂いがしたら速やかに立ち退いて下さい。マッチ、ライター、直火を使用する器具、電動スイッチは使用しないで下さい。火花(スパーク)はガスの爆発を誘引する可能性があります。ガスの匂いがしたりシーという音が聞こえるようであればガスの元栓を締めて下さい。再びもとに戻す時にはガス会社に依頼すると良いでしょう。
  • 下水: 日頃から家の下水システムに逆流などの異常がないか、確かめておきましょう。そうすることによって非常時の屋内や飲料水の汚染を未然に防ぐ事が出来るのです。
  • 電気: 主電源スイッチやフューズ・パネルの位置を確認し、その止め方を覚えておきましょう。

(5)ウォーター・ヒーターの固定の仕方

  • ウォーター・ヒーターの前面に印を付けます。上から全長の三分の一の位置と、下から全長の三分の一の位置に印を付けて下さい。
  • 下の印がウォーター・コントロールから4インチ以上上である事を確認して下さい。
  • それぞれの印の高さに16~20ゲージの穴空き鋼ストラップで固定します。
  • ウォーター・ヒーターが土台の上にある場合は地震があった場合に土台だけがすり抜けないように、土台自体を壁や床に固定して下さい。
  • ウォーター・ヒーターの固定方法の詳細や、タンク内の水を飲料水のバックアップとして使用する際の情報については、お近くの緊急事態管理事務所にお問い合わせ下さい。

3.非常必需品の一式を揃えましょう。

以下の物を含む非常時に三日間持ちこたえられるような一式を揃えておきましょう。

  • 1日1人に付き1ガロンの水を確保しましょう。
  • 冷蔵や準備、調理の必要のない食べ物を用意しましょう。6ヶ月ごとに新しいものに取り替えて下さい。
  • 常時服用の薬等は最低7日分は用意していて下さい。
  • 包帯、鋏、ゴム手袋、消毒パッド、消毒済み包帯、刺抜き、ワセリン、浄化剤、消毒スプレーや軟膏、ACE包帯、応急処置の仕方の小冊子などを含んだ救急箱
  • トイレット・ペーパー、生理用品、ビニールのごみ袋と留め具、子供の必需品、石鹸、衛生用品等
  • 水浄化に使用する匂い付きでない家庭用ブリーチ
  • 紙皿、プラスティックのスプーンやフォークなど、小額の現金、消火器、ペンチ、コンパス、アルミホイル、照明弾、ガスの元栓などを閉める際に使用するレンチ、懐中電灯、予備の電池、電動でない缶空け、マッチ、紙と鉛筆、警笛、シート、マスク、軍手などを含む実用品と道具
  • 乾電池式のラジオと予備の電池
  • 準備出来るようであれば、警戒警報付きの NOAA Weather Radio はとても便利です。
  • 寝具と家族の最低1日分の着替えや靴等
  • 遺言書、保険証書、各証書、株券、債券、銀行の口座番号、パスポート、ソーシャルセキュリティー・カード、予防接種記録、クレジット・カード番号、出生証明書、結婚証明書、死亡証明書等の重要な書類は家の
  • 中にウォーター・プルーフの入れ物に保管し、そのコピーを非常必需品の一式の中にも入れておきましょう。
  • ペット用の食べ物、飲料水、薬などの必需品
  • 消火器を常備し、その使い方を知っておきましょう。

在シアトル日本国総領事館
701 Pike Street, Suite 1000, Seattle, WA 98101
【電話】 (206) 682-9107
【公式サイト】 www.seattle.us.emb-japan.go.jp

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