愛知県とワシントン州が、日本時間18日、友好交流及び相互協力に関する覚書の署名式を行った。同時に、県営名古屋空港とワシントン州モーゼスレイクにあるグラント郡国際空港が姉妹空港提携を結んだ。
「愛知県とワシントン州との友好交流及び相互協力に関する覚書」の締結式を行いました。ワシントン州インズリー知事の代理人・ワシントン州商務局のマーク・カルフーン上級マネージングディレクターと。愛知県公館にて。 pic.twitter.com/TKAa9K14Jm
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) 2016年10月18日
愛知県とワシントン州は、共に航空宇宙産業に強みを有し、三菱・川崎・富士といった Boeing 社のパートナー企業が787型機をはじめとする主要構造部分を愛知県において製造するなど、長きにわたって緊密な関係を築いてきた。最近では、愛知県に本社を置く三菱航空機による国産初の商用ジェット機 MRJ(三菱リージョナルジェット)の開発が愛知県、ワシントン州シアトル市、同モーゼスレイク市の3カ所を拠点に進められており、さらなる交流の活性化が見込まれる。今回の覚書をきっかけに、今後はさらに教育や文化、人材育成などの面でも協力していくという。
愛知県の大村秀章知事は、自身の Twitter アカウント を通じて、覚書および姉妹空港提携について報告。「これを契機に、連携・交流をさらに活発にし、未来に向かってウィンウィンの関係を築いていく」と述べている。
なお、ワシントン州は今年6月、日本政府との間に「経済及び貿易関係に関する協力覚書」を結び、経済及び貿易関係の深化を推進することで合意。今回の愛知県との覚書および姉妹空港提携は、その成果のひとつと位置付けられる。また、グラント郡国際空港では、署名式と日を同じくして、MRJ 試験機初号機による北米での飛行試験が開始されている。