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ANA、シアトル-成田直行便を就航

ANA(全日本空輸)は25日、シアトル-成田線を開設した。これを記念し、シアトル・タコマ国際空港でクリスティン・グレゴア州知事らが出席して祝賀式典が行われた。

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シアトル・タコマ国際空港で行われた祝賀会

日本時間の25日にシアトルに向け成田を出発した第一便は、予定より約30分早い午前10時25分(太平洋標準時)にシアトル・タコマ国際空港に到着。2台の消防車による放水がアーチを描く間を通過し、ゲートに横付けされた。

午前11時30分から開催された祝賀式典には、政府要人や空港関係者、地元企業代表者らが出席。シアトルの太鼓グループ 『Kaze Daiko』 による力強い演奏の後、シアトル港湾局 CEO のテイ・ヨシタニ氏やワシントン州のクリスティン・グレゴア州知事、シアトル港湾局コミッショナーのロブ・ホーランド氏、ANA の岡田圭介専務取締役が、それぞれ祝賀の言葉を述べた。

グレゴア州知事と ANA 岡田専務取締役

「新しいパートナーシップの構築は、州全体にとって多大な経済効果がある。空港の経済的影響は昨年だけで年間130億ドル。2011年の乗客数は約3,200万人で、そのうち外国人は過去最多の300万人を記録した。ANA はネットワーク網がすばらしく、シアトルの国際競争力の強化につながると思う」と、ヨシタニ氏。シアトル港湾局コミッショナーのロブ・ホーランド氏は、「今回の ANA の就航は、グローバル・ゲートウェイというシアトルの立場を強化するもの。世界と結ばれることで、ローカル・ビジネスの拡大につながる」と述べた。今回の就航実現における “最大の支持者” というヨシタニ氏の紹介を受けて壇上に上がったグレゴア州知事は、「この新しいコネクションが実現したことは、まだどこか夢のような感じがする」と笑顔を見せ、「日本やアジア諸国とのビジネスや貿易、教育、投資などが増えるだろう。そして、日本とワシントン州間の旅行も増えるはずだ。ここにはワインや大自然、買物などの要素が揃っている」と述べ、日本とワシントン州の関係強化への期待を覗かせた。

「2012年7月25日を 『ANA Day in Washington』 とする」というグレゴア州知事の宣言を受けて挨拶に立った ANA の岡田専務取締役は、「40年前の ANA 入社から10年後に767の導入が決定したことを機に初めてボーイング社を訪れ、シアトルの美しさに触れた。そして、ボーイング社での経験で、ANA が世界的なネットワークを持った航空会社にならないといけないと刺激を受けた」と当時を振り返った。また、「ANA にはアジア第1位の航空会社になるという目標がある。これからもその目標に向けて、全力を尽くしていく」との決意を述べた。

その後、グレゴア州知事や岡田専務取締役によるリボンカットと鏡割りが行われたほか、イベント参加者やシアトル発の第1便に搭乗する乗客らにシアトルを代表する寿司職人の加柴司郎さんの寿司などが振舞われた。

シアトルは ANA の北米就航都市としては7番目。シアトル市内近郊にはボーイングやスターバックス、マイクロソフトやコストコ、アマゾンといった米国を代表する大手企業が本拠を構えていることから、ビジネスを中心にした需要が期待されている。

>> ANA 公式サイト

掲載: 2012年7月25日

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