ベルビュー・コミュニティー・カレッジのキャンパスで9月8日(土)と9日(日)の2日間にわたり開催された『秋祭り』。両日ともさわやかな秋空に恵まれ、たくさんの人で賑わった。
日本の文化・芸術、クラフトを紹介しようと1998年に結成された 『イーストサイド日本祭りの会(ENMA)』 が主催するこのイベントは、今年で10回目。もともとはイーストサイド中心だったためこの名称で始めたものの、近年はシアトルや近隣の地域からも参加者・協力者・来訪者ともに増え、より広くバラエティに富む日本の文化・伝統を紹介する祭りになっている。見物するだけでなく、日本の文化を実際に体験してみたいという要望も増え、今年も各種クラフト・盆栽・太鼓などのワークショップは満員。新しいアートや工芸も紹介しようと、日本から伝統伝承者を招いており、今年は兵庫県で和ろうそくを製作している松本恭和(やすかず)氏と竹細工を製作している戸田和孝氏が製作実演と体験講座を通して生家に代々伝わる精密で芸術性の高い技を披露した。
今月13日には日本国総領事公邸にて初年度から 『イーストサイド日本祭りの会(ENMA)』 の代表を務めるトム&克子・ブルック夫妻に田中総領事から賞状が渡され、大きな拍手が送られた。伝統工芸の松本氏と戸田氏も挨拶し、「伝承の日本の技術がアメリカで紹介されて嬉しく思います。人生で最良の日です」と感無量の様子だった。
>> イーストサイド日本祭りの会(ENMA)公式サイト
掲載: 2007年9月14日