去る6月1日、イケバナ・インターナショナル シアトル支部の開設60周年の祝賀イベントがベルビュー市のエンバシー・スイーツで開かれ、生け花愛好家が多数出席しました。
イベントは、山田洋一郎総領事、草月流師範会理事の福島光加先生、シアトル支部プレジデントの岡田光子さんによるリボンカットで開幕。山田総領事が挨拶を行った後、来場者は花展に約30人のユニークな作品を堪能しました。
午後3時から開催された福島先生によるイケバナの公開実演には、多数のイケバナ愛好家が出席。色も形も大きさも素材もさまざまな花器と季節の草花を使い、風景のような大作から、太い木の枝を土台にした生きた彫刻のような作品、テーブルに飾るような小品まで多様な作品が福島先生の手で作り出されていく様に、会場から大きな拍手が沸き起こりました。
世界中で「Ikebana」として認知されている、日本の伝統文化の生け花。世界各地でさまざまな人々がそのすばらしさを伝える活動をしています。イケバナ・インターナショナルは、生け花の精神と芸術性に深い感銘を受けたアメリカ人の故エレン・ゴードン・アレンさんにより、「花を通じての友好」をモットーに、1956年に東京に設立された国際的な文化団体。
いまや世界60カ国で165の支部が運営され、会員数は8,500人以上にのぼります。1959年に設立され、90人以上の会員を有するシアトル支部でも、人種も国籍も所属流派もさまざまな会員が集い、生け花を楽しみ、ワークショップや展示会を行っています。
イケバナ・インターナショナル シアトル支部
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掲載:2019年6月 写真:イケバナ・インターナショナル シアトル支部