1995年に設立されて以来、子供から大人まで対象にしたサッカー・プログラムを提供しているアリーナ・スポーツ。2001-2002年にフランチャイズ化してから米国内70ヶ所以上でプログラムを提供しているが、シアトルだけでもマグナソン・パークとソードー、レドモンドの3ヶ所に所有するアリーナと、クィーン・アン、イサクア、マーサー・アイランドのコミュニティ・センターや教会のジムで週に3,500人が受講している。参加年齢は生後18ヶ月から成人までと幅広いが、生後18ヶ月から9歳が参加する 『Lil’ Kickers』(リル・キッカーズ)のプログラムは1999年にスタート。CEO のドン・クロウさんの妻で、ワシントン大学でチャイルド・デベロップメントの修士号を取得したカレン・クロウさんが、もともとサッカー・プログラムだった 『Lil’ Kickers』 を幼児用の発育プログラムとして再開発したのがきっかけ。
『Lil’ Kickers』 は年齢やスキルのレベルによってクラスが細かく分割されている。親と子供が一緒に参加する クラスは18-24ヶ月の 『Bunnies』、25-35ヶ月の 『Thumpers』、2.5歳-3.5歳の 『Cottontails』 の3種類。初心者クラスは3-4歳の 『Hoppers』 と5-6歳の 『Big Feet』 の2種類があるが、3-4歳向けにも中級レベルがあり、4-6歳となるとさらに上級のクラスもある。最初は親と一緒のクラスを受けていた子供が成長すると、子供が安心できるように親がフィールドのサイドラインで見ている状態にし、最終的にはフィールドの外に出ている状態にするなど、心理的な面へのサポートもある。
その 『Lil’ Kickers』 のディレクターを務める牛窪剛史(うしくぼ・たけし)さんによると、特に6歳まではサッカーのスキル習得よりも、土台となる健康な発育を促すことが重視される。「そのため、コーチやコーディネーターは子供好きであることが第一条件です。格好をつけたり、シャイな人だと、子供もそれを感じてしまいます。恥ずかしがらず、大きな声や動作で、子供を集中させ、楽しませ、さまざまな運動ができるようになっていくことをサポートできる人がベストです。」
子供の成長段階にあわせたクラスが選べるようになっているので、長年にわたりアリーナ・スポーツに通い続ける親子も多い。プロモーションも担当している牛窪さんだが、新規の利用者はもちろん、そういった長年の利用者も大切にしていくプログラムを考案するのも仕事の一つ。「ウォーターボトルを作ってプレゼントしたり、ユニフォームを作ったり。自由な発想を受け入れてくれる会社なので、これからさらに新しいアイデアを提案していこうと思っています。」
牛窪さんは日本語での問い合わせも受け付けている。英語での質疑応答に不安がある場合は、代表番号に電話をし、牛窪さんにつないでもらおう。
Arena Sports (アリーナ・スポーツ)
【公式サイト】 www.arenasports.net
掲載:2011年10月