30代後半で「働くお母さん」の仲間入り。何もかも「初めて」の息子と一緒にいろいろな発見をさせてもらっています。20年以上住んでいるシアトルも、親子になるとまだまだおもしろいことがたくさん隠れているものですね。シアトルのお気に入りを息子に紹介しながら、「ここに自分の子供と来ることになるとは!」と、しみじみする日々です。
「トマトができたよ~!」
チキンワイヤーで囲んだ家庭菜園の中に手を伸ばした息子。見ると、まだまだと思っていたトマトが、後は赤くなるだけというぐらいの大きさにまで成長しているではないですか。
「取ってもいーい?」
と、目をキラキラさせて無邪気に聞く息子にたいていの場合は負けてしまう私ですが(苦笑)、食べ物に関しては譲歩なし。熟していないものを食べさせて、「この種類は緑だとまだ硬くておいしくないよ」と体験してもらうのは来年ミニトマトでやるということで、今回は「赤くなったら食べよう」と教えることにしました。しかし、それを2歳児に理解してもらうのって、なかなか苦労するものなんですね。
「緑のままだと食べられないの。」
「これはそういうトマトなんだよー。」
「赤くなったらおいしいよ~。」
「いつも赤いの食べるよね~。」
「おいしくなるまで待ってみよう!」
と、いろいろな言い方をして、ようやく納得してもらいました。そりゃ子供からしたら、緑でも赤でも今すぐ食べてみたいよね。わかるわかる。
子供が生まれる前から化学肥料などは一切使わずにトマトやイチゴなどを育てきましたが、基本的に私も夫も庭仕事は不得手。でも、息子と一緒においしいものを育てて喜びあえたらなあと、今年はいつものイチゴとトマトに加え、新たにスノー・ピー、シラントロ、ブロッコリー、ビーツ、ベルペッパー、紫蘇、ネギも栽培してみました。ブロッコリーは誰かに食べられてしまい、ベルペッパーは2個しか収穫できませんでしたが、それ以外は豊作。ご飯を作りながら、「あ、ネギを庭から取ってくるね」などと言うと、「一緒に行く!」と息子がついてきてくれるのが嬉しいです。
数日後、暑い日が続いたおかげで無事に赤くなったトマト。息子は嬉しそうにもぎ取ってくれましたが、なぜか「そのままはイヤ」とのことで、オムレツの具になりました・・・。
(2013年8月)