30代後半で「働くお母さん」の仲間入り。何もかも「初めて」の息子と一緒にいろいろな発見をさせてもらっています。20年以上住んでいるシアトルも、親子になるとまだまだおもしろいことがたくさん隠れているものですね。シアトルのお気に入りを息子に紹介しながら、「ここに自分の子供と来ることになるとは!」と、しみじみする日々です。
先日、3歳になる前から3年間通ったプリスクールを卒園しました。
ついこのあいだ入園したと思ったのに、もう卒園。そして、この9月からはキンダーガーテン、来年9月からは小学校。本当にあっという間です。
「今からそんなこと言ってるけど、小学校からはもっと早いよ。あっという間に大学生」
なんて先輩ママに言われますが、そんな日が来るのが楽しみなような、もっと先であってほしいような・・・。
どちらにせよ、「ママ、手をつなごうよ~」と言ってくれる今を大切にしなくては、です。
さて、プリスクールが終わると、6月半ばから8月末、または9月初旬までという、長い夏休みの始まり始まり~。
自分が大学生の時は嬉しかったこの長い夏休み、親になるとまた違う。息子にはノースウェストの短い夏を存分に楽しんでもらいたいですし、私も一緒にたくさん時間を過ごせるチャンスが増えるのは嬉しいですが、共働きだと、平日はやはりそうも言ってはいられないのが現実です。
そんなわけで、我が家はやっぱりサマーキャンプのお世話になることにしました。
昨年はプリスクールのサマースクールに続けて通っていたので、週替わりのサマーキャンプは今年が初体験。Seattle’s Child や ParentMap、まわりの親御さんたちや先生からの口コミなどを参考に、息子と一緒にあれこれ見始めたのが3月。1週間区切りで、値段はだいたい200~400ドル。トピックはスポーツ・アート・自然・算数・理科・レゴなどいろいろあるんですね。
どれも楽しそうなんですが、こんなにあったら選ぶことがすでにチャレンジ!キンダーガーテンに入る年になると、さらにチョイスが増えるのも、かなり混乱のもとだったり。あまりにもあれこれ見すぎて、どこで見た情報だったかわからなくなり、「今日はもうだめだ。明日考えよう」と、何度か挫折しました。
でも、Google Calendar で共有している家族の予定表とつきあわせながら、休みの前半はミュージアムなどが主催する1週間ごとのキャンプ、後半は9月から通うキンダーガーテンが提供している新入生用のキャンプという振り分けができあがりました。
そして、いよいよ夏休み本番!
開けてビックリ、キャンプの場所と時間が毎週違うというのが、こんなに大変なんて!ここ数年のシアトルの急成長と人口増加のおかげで渋滞がひどくなるばかりですが、毎日どこかで事故があってますます渋滞。息子の好きな水泳がキャンプの後に入っているので、キャンプの送迎に水泳の送迎だけで私が体力を消耗しています。で、そのナビゲーションに慣れた頃にはもう1週間が終わって別のキャンプが始まるんですね。自分で決めたことですが、運転している間に夏が終わりそうな気配です。
でも、子供が体調を崩さず、キャンプを楽しんでくれるのは、この上なくありがたいこと。5歳の夏も一度限り。この夏が終わった時、「楽しい夏だったね!」と言えるようになっていたいものです。
さて、長く書かせていただいたこのエッセイですが、息子のプリスクール卒園とともに、終了させていただくことになりました。私たち親子の体験が、何らかのお役に立てば幸いです。長い間、ありがとうございました!
掲載:2016年7月