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オンラインで学べる!子ども向け CS &プログラミング学習サイト&アプリ10選

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子ども向けプログラミング&コンピュータサイエンス学習サイト&アプリ

さまざまな環境の変化に対応するため、インターネットとコンピュータやタブレット、スマートフォンがあればできるオンライン学習の機会が増えています。でも、インターネットには実にさまざまなツールがあるので、どこから手をつけたらいいのかわかりづらいことも。そこで今回は、現役エンジニアの今崎憲児(いまさき・けんじ)さんに、気軽に学べるコンピュータサイエンス(CS)とプログラミングの子ども向け学習サイトとアプリのおすすめを教えてもらいました!

Code.org

【公式サイト】www.code.org
【アプリ】 なし
【価格】 無料
【日本語対応】 あり
【利用者登録】 要
【主なプログラム言語】 ブロック
【押しの理由】全世界で使われているコンピュータサイエンス教育の最大手

筆者一押しのサイトです。筆者が以前に執筆したエッセイでも紹介しましたが、K–12 Computer Science Framework に準拠した、幼稚園から高校生が自分のベースで学べるカリキュラムが用意されています。公式サイトによると、全米の子どもたちの40%がアカウントを持っているとのこと。携帯向け、ゲームデベロップメント、ウェブ(HTMLやCSS)など、さまざまな講座があり、大人も学べる内容となっています。

サイトを作成しているのは、シアトルにある非営利団体 code.org。毎年12月に世界的な運動である Hour of Code を主催しています。筆者もシアトルと熊本と福岡の子どもたちと『Dance Party』に取り組みました。

Code.org 以外の講座のまとめも公式サイトにあります。ぜひ参考にしてください。

Khan Academy

【公式サイト】www.khanacademy.org | 日本語版 ja.khanacademy.org
【アプリ】 なし
【日本語対応】 あり
【価格】 無料
【利用者登録】 要
【主なプログラム言語】 ブロック
【押しの理由】実践形式で CS を学ぶ、CS 以外もてんこ盛り

Khan Academy は無料でワールドクラスの教育を誰にでもどこででも提供することを使命とする非営利団体です。"You can learn anything" をモットーに、数学や科学など、いろいろな科目をいつでもどこでも無料で学べるようになっています。筆者の子ども時間がある時に算数に取り組んでいます。中でも、computing はおすすめ。例えば、「インターネット101」では、インターネットの仕組みが非常にわかりやすく説明されています。詳細はこちらの記事「ビルゲイツが子どもに使わせていた? 英語学習や留学準備には「カーンアカデミー」が使える」をご参照ください。

Scratch

【公式サイト】scratch.mit.edu
【アプリ】 なし ※低年齢用の Scratch Jr はアプリあり
【日本語対応】 あり
【価格】 無料
【利用者登録】 要
【主なプログラム言語】 ブロック
【押しの理由】小学生用のプログラミング言語と言えばスクラッチ

マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボによって開発されたスクラッチ。NHK のEテレの教育番組『Why!? プログラミング』 もスクラッチを使っています。画面上のブロックをつなぎ合わせてプログラムを作ります。主にマウスを使用するため、キーボード操作に不慣れな小学生でも利用することができます。また、タブレット上でも使用可能です。レイヤーであるスプライトを使って、ゲームや物語などを作ることができます。筆者の印象では、もうすでにほとんどの小中学校で導入されているようです。作品は全世界に公開可能です。

CS First

【公式サイト】csfirst.withgoogle.com
【アプリ】 なし
【価格】 無料
【日本語対応】 なし
【主なプログラム言語】 ブロック(Scratch)または JavaScript
【利用者登録】 要
【押しの理由】Google が提供してるプロジェクトベースのサイト。楽しいプロジェクトが盛りだくさん。

Google が K-12 向けに提供している CS First では、スクラッチを使ってアートやゲームやストーリーテリングのプロジェクトに取り組むことができます。例えば、Google のロゴを自分で作ったりすることもできます。『Code Your Hero』 は、筆者がこのビデオを使ってシアトルと日本の子どもたちに昨年の Hour of Code で実施したものです。このビデオも使って、非常に印象的なクラスが実施できたと思います。

MakeCode

【公式サイト】makecode.microbit.org
【アプリ】 なし
【価格】 無料
【日本語対応】 あり
【主なプログラム言語】 ブロックまたは JavaScript
【利用者登録】 要
【押しの理由】Microbit を用いて実際に動作を確認でき、CSを学ぶことができる。振り返りなども充実

フィジカル・コンピューティングをテーマに、Microbit やロボットなどを使って CS を学ぶサイトです。マイクロソフト提供。『CS Intro Online』 では、CS のコンセプトを体系立てて学ぶことができます。例えば、Microbit を使って自動販売機を作りながら2進数を学べます。

他にも、Ichiworm というおもちゃを作るなど、楽しいプロジェクトがたくさんあります。

Microbit はオンラインなどで購入できます。

Swift Playground

【公式サイト】www.apple.com/swift/playgrounds
【アプリ】 あり ※マック版はダウンロード必要
【価格】 無料
【日本語対応】 あり
【主なプログラム言語】 Swift
【利用者登録】 要
【押しの理由】iPhone アプリの Swift を使用。デザインが凝っていてすごく楽しそう。

iPhone のアプリ開発で使われる Swift を使って、コンピュータサイエンスの基本を楽しみながら学ぶことができます。凝ったデザインなので、デザインが好きな子どもにはオススメです。ドローンやロボットを操ることもできます。また、『Pokemon go』のような拡張現実(AR)も使うことができます。

CS50

【公式サイト】cs50.harvard.edu | YouTube
【アプリ】 なし
【価格】 無料
【日本語対応】 なし
【主なプログラム言語】 Scratch、C、Python
【利用者登録】 不要
【押しの理由】ハーバード大学の人気講座。CSの基礎を大学生と一緒に学ぶ

ハーバード大学がコンピュータサイエンス専攻でない人のために提供しているコンピュータサイエンスについての講義です。難しいのではと思われるかもしれませんが、とても面白く、コンピュータサイエンスの基本知識がまったくない初心者でも理解できる内容となっています。このビデオを使って、筆者も英語の勉強(シャドーイング)をしています。プログラミング環境の IDE(Integrated Development Environment)も CS50独自のものを使って、初心者でも進められるようにできています。オンライン教育プラットフォームの Edx からも参加できます。

CS in English

【公式サイト】www.csinenglish.club/aboutme_j | YouTube
【アプリ】 なし
【価格】 無料
【日本語対応】 なし ※YouTube には日本語のビデオもあり
【利用者登録】 不要
【押しの理由】CS は英語で学ぶべき

筆者が属している非営利団体 Seattle IT Japanese Prefessionals が中心となっている「英語でCSを楽しく学ぶ」をコンセプトとしたサイトや動画。例えば、2進数をクイズを使って楽しく学ぶことができます。授業は2018年や2019年にシアトル・熊本・福岡を中心に同時中継されました。詳しくはこちらのエッセイをご覧ください

Udemy

【公式サイト】www.udemy.com
【アプリ】 あり
【価格】 ビデオによって異なる
【日本語対応】 あり
【利用者登録】 要
【押しの理由】オンライン教育の老舗

動画で学ぶプラットフォームでは一番有名。有料コンテンツが中心ですが、Python3 の基本など無料の動画もあります。repl.it などの Online IDE を使えば、オンラインだけで気軽に学べます。自分の目的に合わせて、評価の高いビデオを探してみてください。

Tynker

【公式サイト】www.tynker.com
【アプリ】 なし
【価格】 価格例、月額25ドル(通常価格)
【日本語対応】なし
【利用者登録】 要
【主なプログラム言語】 BlockやJavascriptなど
【押しの理由】たくさんのプロジェクト

コーディングを学べるたくさんの有料サイトの中から筆者がお勧めしたいのはTynkerです。ウェブサイトにはたくさんのプロジェクトがあり、子どもも学べるようになっています。

その他

AI を学ぶ Teachable Machine なども面白いと思います。ぜひ、親子で一緒にやってみてください。また、オンラインビデオ会議の Zoom やクイズアプリの Kahoot などのツールと一緒にやってみると学びが加速するかもしれません。

文:今崎憲児(いまさき・けんじ)(通称:ケンジ先生)
非営利団体 Seattle IT Japanese Professionals (SIJP)スタッフ。現職は Google の Chrome 部門のテストエンジニア。神戸市生まれ、熊本県育ち。九州大学情報工学科修士課程修了、カールトン大学コンピュータサイエンス Ph.D.卒。シアトルには2004年から在住。その間、Amazon、Google、Facebook でさまざまな職種を経験。現在の興味は、子供のコンピュータ教育。ジャングルシティでコンピュータサイエンス教育のエッセイを連載。公式ブログはこちら

この記事は、参考情報の提供のみを目的としており、法的その他の専門的助言を提供するものではありません。この記事に記載する情報に基づくいかなる行為およびその結果について、筆者および SIJP は一切責任を負いません。また、掲載内容は筆者個人の見解であり、所属する企業を代表するものではありません。

掲載:2020年3月



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