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アメリカ・ワシントン州の特別支援教育

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ワシントン州では、特別支援教育は Special Education と総称されています。多くの学区では就学児童、生徒だけでなく、未就学児にも学区としてのプログラムを提供しており、少しでも早い段階からサポートしようとしています。

0歳児から2~3歳児までと、プリスクール児には学校外の施設でプログラムが提供されることもありますが、学区の Special Education の一環として、お互いに連携しあって運営されています。

特別支援教育は多岐にわたりますが、現在は「inclusion」という考え方が主流となりつつあります。これは、さまざまなサポートが必要な生徒もそうでない生徒も可能な限り同じ環境の中で教育しようというものです。実際には予算も人手も必要なため、実行度にはばらつきがあるようですが、Special Education にとって大きな転換期と言えます。

IEP(Individual Education Plan)は、特定の13のカテゴリの診断名がついている生徒に対し、エバリュエーション(査定)を行い、その結果、必要と判断された生徒それぞれに合った個別の支援を提供するプログラムを指します。このサポートを受けるには、親が自ら学校に申請する必要があります。学校は要求を受けて初めて IEP に相当するかどうか確認する手続きを開始し、スペシャリストによる診断などを行い、これに相当するとの結論に達すれば、生徒のために構成された特別チームによって具体的な IEP の内容が決定されます。

その後は最低でも一年に一回保護者が加わるミーティングが組まれ、次年度の計画が決定されます。多くの学区では無料の通訳を依頼することもできます。

IEP の生徒のうち18歳以降も引き続きサポートが必要な場合は、21才まで職業訓練などを受けることができる Transition Program も各学区で提供されています。

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