シアトル市内近郊には、子ども向けのミュージアムや実際に触って遊べるものが揃っている施設がいくつかあります。無料で利用できる施設もあるので、ぜひあちこちに出かけてみて、お気に入りの場所を見つけてください。
シアトル・チルドレンズ・ミュージアム
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シアトル・センター内にあり、ローカルも観光客もアクセスしやすいミュージアム。バスや消防車などの乗り物、俳優気分に浸れる舞台、本物そっくりのおもちゃが置かれた店やレストラン、買物の疑似体験ができるスーパーマーケット、森の中のような遊び場、手で触れずにボールを管の中で次から次へと移動させるコーナーなど、飽きることなく遊べます。いろいろな国の生活様式を紹介するコーナーでは、シアトルの最初の姉妹都市である神戸の地下鉄や店、子供部屋などを展示してあります。ストーリータイムやホリデーイベントなども開催しているので、カレンダーを見て出かけましょう。一年に何度も行く場合は、会員になる方がお得です。
パシフィック・サイエンス・センター
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シアトル・センターにあるパシフィック・サイエンス・センターは、科学・数学・テクノロジーを子供から大人まで誰もが楽しめる体験型の博物館。1962年にシアトルで開催された世界博覧会で米国科学パビリオンとして公開された後、民間非営利団体のパシフィック・サイエンス・センターとして生まれ変わり、科学&テクノロジー・センターとして設立された米国初の博物館となりました。生物や科学に対する知識を深めてもらうことが目的で、観察と体験を通して自然界に冠する発見と学びを提供する展示が中心となっています。宗教にもとづく観点の違いから米国では論争になることもある進化論に関しては、「進化論は科学的な現実」という立場を取っており、「現在地球上に生息する生物は約40億年前に単細胞生物から進化した」と説明しています。
ポップカルチャー博物館(MoPOP)
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シアトル・センターにあるポップカルチャーの博物館。シアトル出身でマイクロソフト共同創業者の故ポール・アレン氏が莫大な資金を投資し、2000年に開館しました。開館当初はポップミュージック専門の博物館でしたが、2017年に音楽を含むポップカルチャーの博物館となりました。館内には1980年代にシアトルから始まったグランジロックを含むノースウェストのポップミュージック史の展示 『ノースウェスト・パッセージ』 をはじめ、ジャズ・ブルース・ロック・ヒップホップ・パンクのルーツなど40年代からの音楽史を学べる 『マイルストーン』、ジミー・ヘンドリックス・ギャラリー、ギター・ギャラリー、ドラムやキーボードなどの楽器の演奏を学べる 『サウンド・ラボ』、映画に関連する展示などが楽しめます。ビルバオ・グッゲンハイム美術館や神戸の「フィッシュ・ダンス」などを手掛けた著名建築家フランク・ゲーリー氏がデザインした、なんとも不思議な形の建物は一見の価値あり。
木造船センター
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ダウンタウンのすぐ北にある湖、レイク・ユニオンの南端にある木造船センター。船の扱い方を学べるワークショップやフィールドトリップ、レクチャーなど、一年を通じてさまざまなイベントが開催されています。学校の休み期間中にはキャンプもあり。日曜には無料のセーリングも楽しめます(先着順)。ボートをレンタルすることも可。同じ敷地内にあるシアトル歴史産業博物館も、海や船が好きなお子さんにおすすめです。
シアトル歴史産業博物館(MOHAI)
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1952年に開館した博物館。海や湖に囲まれたシアトル地域ならではの海洋産業とのかかわり『Maritime Seattle』、シアトルの歴史を学べる展示 『True Northwest』、世界の人々に影響を与えたシアトル発の発明を紹介する 『Bezos Center for Innovation』 などの常設展示のほか、期間限定の特別展示も楽しめます。年間入場者数は6万人。地元では頭文字を取って、『MOHAI』(モハイ)と呼ばれています。
シアトル水族館
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赤ちゃんからシニアまで、年齢を問わず楽しめるシアトル水族館。オープンしたのは1977年で、2006年から2007年に総工費4100万ドルをかけた増改築が行われ、2007年6月22日に再オープンしました。さらに、2024年8月には、美しい自然と都市の融合を目的に進められてきたシアトルのウォーターフロント改造プロジェクトの一環として、約20年にわたる構想の末、約5年の工期と総工費約1億6千万ドルをかけた新館『オーシャン・パビリオン』がオープンしました。オオダコ、ラッコ、あざらし、ヒトデ、熱帯魚など、さまざまな海洋生物が見られます。
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クロンダイク・ゴールドラッシュ国立公園
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1897年から1898年に起こったクロンダイク・ゴールド・ラッシュを記念して開設された小さなミュージアム。カナダはユーコン州のクロンダイクで金鉱 が発見されたことがニュースになると、一攫千金を夢見た何万人もの人々が全米、そして海外から食料・設備を求めてシアトルを訪れ、地域経済の活性化に大き く貢献しました。当時の写真や道具などの展示に加え、タッチスクリーンを使ったインタラクティブなアクティビティや砂金探し体験などが楽しめます。
ズーマジウム
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ズーマジウムは、ウッドランドパーク動物園内にある屋内プレイエリアです。インタラクティブな設定で、自然について学ぶことができます。8歳以下対象。ストローラー(ベビーカー)は、建物への出入口の外に置く必要があります(内部への持ち込みは不可)。
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天気を気にせず楽しめる屋内スケートパーク。シアトル唯一の屋内スケートパークはフリーモントの『All Together Skatepark』、ベルビュー唯一の屋内スケートパーク『Bellevue Indoor Skate Park 』は Bel-Red Road にあります。
航空博物館
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シアトルの玄関口であるシアトル・タコマ国際空港の北約8.5マイル(約14キロ)、シアトルの中心地であるダウンタウン・シアトルの南約7マイル(約11キロ)にある航空博物館。米国西海岸では最大かつ最も完成度の高い航空機を所蔵していることで有名で、館内のグレート・ギャラリーにはさまざまな時代の航空機が展示されているほか、リアルなフライト・シュミレーションを体験できる乗り物などもあります。
キッズクエスト
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シアトルの東のベルビュー市にある子どものためのミュージアム。2005年の開館以来、年間20万人、延べ300万人が来館しています。アート、クライミング、お店屋さんごっこ、街づくりなど、25種類ものテーマで学習しながら遊べるものが揃っています。水を使う遊び場、0~3歳が安心して遊べる遊び場もあります。パーティーのためのレンタルも可。
イマジン・チルドレンズ・ミュージアム
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シアトルの北にあるミュージアム。地元の交通機関や企業から寄付された乗り物、アートスタジオ、木を使った工作、水を使う遊び場、牧場やツリーハウスなどのセクション、お店屋さんごっこなどが楽しめる充実した内容が揃っています。0~3歳が安心して遊べる遊び場もあります。
その他のチルドレンズ・ミュージアム
ハンズ・オン・チルドレンズ・ミュージアム(オリンピア)
【公式サイト】 Hands On Children’s Museum
お店屋さんごっこから、アート、サイエンス、すべり台まで、屋内外に多彩な遊具やプログラムが150以上。第1金曜夜は全員入館無料になるほか、母の日、父の日、敬老の日にも該当する保護者が入館無料に。
チルドレンズ・ミュージアム・オブ・タコマ(タコマ)
【公式サイト】 Children’s Museum of Tacoma
全米初の非営利チルドレンズ・ミュージアムで、いわゆる入館料はなく寄付制。アート教室や水遊び場、冒険心をくすぐる大型遊具ほか、多彩な親子向けイベントやプログラムあり。図書館やカフェも併設。
キッズ・ディスカバリー・ミュージアム(ベインブリッジ・アイランド)
【公式サイト】 Kids Discovery Museum
地元の建築家、マシュー・コーテス氏設計によるLEEDゴールド認証のサステナブルな建物内には、小さいながらも、子供が喜ぶお楽しみがいっぱい! 算数や音楽などのお勉強タイム「KiDiMu’s weekly STREAM」を平日午前中に実施。
クライミング/ボルダリング
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シアトルは米国初のクライミングジム『シアトル・バーティカル・ワールド』があるところとして知られています。その他にもチョイスは豊富!それぞれ子供向けのプログラムを提供しています。ここでは主な場所をご紹介。
スケートボード
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雨や寒さを気にせずにスケートボードを楽しめるインドアのスケートパーク。それぞれ子供向けのプログラムを提供しています。