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2025年のデイライトセービングタイムは3月9日(日)開始!時間変更で気をつけることは?

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今年もアメリカの大多数の州でデイライト・セービング・タイム(Daylight Saving Time、夏時間)が始まります。2025年は3月9日(日)からのスタートです。

デイライトセービングタイムの開始・終了時には、さまざまな媒体で通知が行われるほか、スマートフォンやコンピュータ、タブレットなどでは自動的に時間が変更されます。

手動で調整が必要なアナログ時計や一部の電子機器をお使いの方は、3月8日(土)の夜、寝る前に時計を1時間進めることをお忘れなく!

目次

デイライト・セービング・タイムとは

デイライト・セービング・タイムは、日本では「サマータイム」として知られているものです。日本では導入されていないシステムなので、アメリカに来て初めて体験したという人も多いはず。

    • 3月第2日曜日の午前2時:時間が1時間進みます
    • 11月第1日曜日の午前2時:時間が1時間戻ります



    開始日時終了日時
    2025年3月9日(日)午前2時11月2日(日)午前2時

    春に時間を進め、秋に時間を戻すことを、英語では “Spring Forward, Fall Back”(前に跳び、後ろに倒れる = 春は針を前に進め、秋は後ろに戻す)と覚えます。

日本でなぜ「サマータイム」というのか理由はわかりませんが、UK では “British Summer Time(BST)または “Summer Time” ということから来ているのかもしれません。ちなみに、UK のサマータイムの期間は、アメリカのデイライト・セービング・タイムの期間とは異なります。

採用されている地域

アメリカ国内のほとんどの地域がデイライト・セービング・タイムを採用しています。

でも、ハワイやサモア、グアム、プエルトリコ、 バージン諸島、そしてアリゾナ州のほとんどの地域(ナバホのインディアン居住区域を除く)は採用せず、一年を通じてスタンダード・タイム(標準時)にしています。

ちなみに、カナダもアメリカと同じ期間、デイライト・セービング・タイムを採用しています。

メキシコは一年を通してスタンダード・タイムですが、アメリカとの国境に近い地域はデイライト・セービング・タイムを採用しているとのことです。

日本との時差も変更

日本の国土の約26倍の広大な国土を持つアメリカには、時差があります。

下記はデイライト・セービング・タイムを採用している主な地域と日本との時差です。

シアトルデンバーシカゴニューヨーク日本
0001020316
0102030417
0203040518
0304050619
0405060720
0506070821
0607080922
0708091023
0809101100
0910111201
1011121302(翌日)
1112131403(翌日)
1213141504(翌日)
1314151605(翌日)
1415161706(翌日)
1516171807(翌日)
1617181908(翌日)
1718192009(翌日)
1819202110(翌日)
1920212211(翌日)
2021222312(翌日)
21222300(翌日)13(翌日)
222300(翌日)01(翌日)14(翌日)
2300(翌日)01(翌日)02(翌日)15(翌日)
基本的な就業時間の午前9時から午後5時を太字で青色のセルにしてあります。

デイライト・セービング・タイムは賛否両論

デイライト・セービング・タイムは、日照時間が長くなる時期に時間をずらすことで自然光の使用率を高め、電力を節約するという理由で、1918年に制定されました。

その後、1966年に制定された統一時間法(Uniform Time Act)により、3月の第2日曜日午前2時から、11月の第1日曜日午前2時までデイライト・セービング・タイムとなっています。

でも、アメリカでは長らく、時刻変更の終了について議論が行われてきました。最近では、一年を通じてデイライト・セービング・タイムを使用することを主張する動きによって、2022年に連邦議会の上院で日照保護法(Sunshine Protection Act)が可決されましたが、連邦下院では審議されず、2023年1月の会期終了とともに廃案となりました。

年間を通じて標準時にする場合は州議会で決定できますが、年間を通じてデイライト・セービング・タイムにするには米国議会の承認が必要です。ワシントン州議会は2019年に「年間を通じてデイライト・セービング・タイムを採用する法案」を可決し、当時のインスリー知事が署名しましたが、米国議会の承認は得られていません。

アメリカ睡眠学会は標準時を支持

時間の変更が生活リズムにもたらす影響はどうでしょうか?

睡眠の専門家で構成されるアメリカ睡眠学会(AASM)は、一年を通じてスタンダート・タイム(標準時)を使用することを求めています。

「一年を通じて時間のシステムが固定されていることは、睡眠の健康を優先し、私たちの日常のスケジュールを私たちの体の自然なリズムと一致させるのに役立ちますが、その時間は標準時でなければなりません」と述べているのは、AASMの会長であるジェームズ・A・ローリー博士。

「標準時は私たちの体内時計と一致し、定期的に高品質で安定した睡眠を得る良い機会を提供し、私たちの身体的および精神的な幸福を向上させます」

どんな対策をしたらいい?

アメリカがデイライト・セービング・タイムを中止しない限り、毎年、生活リズムの乱れを感じることになります。

そこで、AASMは時計を1時間進めることに関連する疲労と眠気を最小限に抑えるために、以下のようなことを推奨しています。

  • 時間変更前後の夜に少なくとも7時間の睡眠を確保すること。一貫した睡眠のリズムを維持することが重要です。
  • 時間変更の数日前から、就寝時間と起床時間を15〜20分早く設定し、徐々に調整すること。
  • 食事の時間や運動スケジュールなど、体が時刻を理解する日課を調整すること。
  • 3月9日(日)の早い時間に時計を1時間進め、その日の夜に通常の就寝時間に寝ること。
  • 時間変更後は1週間にわたり、朝の早い時間に外に出て、明るい光を浴びること。明るい光が、新しい時間に体内時計を合わせるのに役立ちます。

体内時計を整えるためにも、可能な範囲で太陽光を浴びて、一定の時間に就寝・起床する習慣を意識しましょう。

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