執筆者:真知子・フォート
2010年にワシントン州立大学のエクステンション・プログラムでマスター・ガーデナーの資格を取得。園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。マスターガーデナーの資格を取得して以来、コミュニティ・ガーデンや園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。また、2021年7月から自宅の庭で生け花教室を開講しています。お問い合わせは machikofa@gmail.com まで。
草月指導者連盟会員、草月シアトル支部ボードメンバー、インターナショナルイケバナシアトル支部ボードメンバー
この冬は比較的に暖かく、スノードロップ、ハーディシクラメン、クロッカスも開花し、水仙の蕾がいっぱいに出て、もう春だ~とワクワクしていたら、先週急に温度が降下、雪まで降りました。一時は華氏21度(摂氏-6度)まで下がった時もあり、本当に縮み上がりました!
そんな中、自然の庭勉強会のブルーベリーの枝で作るリースのクラス開催日が来てしまいました。雪道の運転が不安で欠席する方もありましたが、がんばって運転してきた方々と予定通りに進行し、集中したおかげで素敵なリースが仕上がって、全員笑顔!不安な日が楽しい一日になりました。幹事のキャンベル拡子さん、お世話様でした。
このクラスは2月まで、忙しくない冬場だけ、我が家の近くの Hazel Blue Acres というブルーベリーを有機栽培している農家で行われています。
まず、親しみやすく気さくな家主の奥さまのカレンが30分ほど作り方をデモ。太い針金の頑丈な丸いリース型に、ブルーベリーの大枝から小枝を剪定し、小さな束にしたら、針金が出てくる機械でその束を固定させる作業をします。
リースに計12束を組み入れていく作業が難なく出来上がりました。
それぞれの器用さにもよりますが、2時間から3時間はかかります。
自然で素朴なリースはいい感じ。ブルーベリーの枝にすっかり魅了されたので、イケバナに使おうと考えています。
カレンがブルーベリーを使ったケーキやコーヒーなどを用意してくれ、レシピをお土産にいただきました。費用は材料込み30ドルとお手頃。ぜひ来年の冬、受けてみてはいかがでしょう。楽しい冬の過ごし方だと思います。詳しくは www.hazelblueacres.com で。
この農家は、夏のブルーベリーの U-PICK が本業です。
我が家も毎夏、10ポンドほどピックしていますが、甘くて大きくて美味しくて、健康的なスナックで大好き。食べきれないものは冷凍にして重宝しています。
以前にカレンに教えてもらったのは、冷凍の際、洗わないでそのまま冷凍にするとぐちゃぐちゃに壊れないという事で実行していますが、本当です!
我が家では、ブルーベリー・コーヒーケーキ(Blueberry Coffee Cake)をよく焼きます。ブルーベリーをたっぷり入れると、ブルーベリーから十分な糖分が出るので、砂糖は少な目で焼くのが好みです。生クリームを添えると、美味!
冷凍ブルーベリーを使って、カレンのレシピのブルーベリー・クランチー・クリスプ(Blueberry Crunchy Crisp)を作ってみました。簡単で美味しかったですが、こちらのデザート類は甘過ぎるのが一般的。砂糖をかなり減らしました。
クラスでは、リース作りの他に、ブルーベリーの手入れについての話もあり、毎年ブルーベリーの実をたくさん実らせるための剪定の大切さを学びました。剪定はブルーベリーブッシュが冬眠している間、12月~1月に行うそうで、切ったブルーベリーの枝が山積みされている理由がわかりました。この枝をリースに廃棄物利用し、リサイクルもして、素晴らしい!
ブルーベリー剪定の仕方は少々テクニックが必要で、Oregon State University の動画がわかりやすかったです。今の今まで、ブルーベリーは食べるだけで、自分で育てることに全然興味がなく、まったく注意していなかったのですが、このビデオのお陰で自分で剪定できそうです。夏は実が美味しいし、秋は葉が緑から真っ赤に変わり綺麗なのでイケバナに使えるし、冬は剪定した枝々をリースやイケバナに使えるし、なんと、価値ある植物なのでしょう!我が家の畑にも少なくとも6本は植えようと決めました。あなたもいかが?春はそこまで来ていますよ!
掲載:2018年3月