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第48回 楽しい息抜きの後の雑草襲来

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要注意の雑草、バターカップ(Buttercups)

要注意の雑草、バターカップ(Buttercups)

真知子・フォートさん

執筆者:真知子・フォート
2010年にワシントン州立大学のエクステンション・プログラムでマスターガーデナーの資格を取得して以来、コミュニティ・ガーデンや園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。自宅のスタジオではイケバナ教室を開講中。初級クラスはオンラインでも受講できます。お問い合わせは machikofa@gmail.com まで。

草月指導者連盟会員、草月シアトル支部ボードメンバー、インターナショナルイケバナシアトル支部ボードメンバー

あっという間に残すところ半年になってしまいましたね。

今年はクリスマスローズ、早春の球根や花木がそれぞれに綺麗に咲いて、ソメイヨシノも美しく満開になって散り、シャクナゲやツツジも華やかに咲き競いました。今は、シャクヤク、バラ、ユキヤナギ、ラベンダー、カラーリリーなどが咲いて、花材に事欠かない時期に入り、創作意欲が湧いています。

この頃は COVID-19予防接種が行き届いてきたようで、一年半にも及ぶロックダウン暮らしも終わりつつあり、涼しいうちにと、先々週、ワシントン州東部の街ワラワラへ息抜きに行ってきました。最近気に入っているネルムズ・ロードという赤ワインを醸造しているウッドランド・キャニオン・ワイナリーも訪ねたかったのです。

当日、午前9時ごろに家を出ると曇り空。I-90に入り、カスケード山脈を越えると晴れてきました。

ブドウ畑が見え始めてワクワク、午後1時頃にプロッサー(Prosser)にある エアフィールド・テイスティング・ルーム に到着。涼しくて心地よいパティオで、チーズ、柑橘類、ナッツ、クラッカーなどの盛り合わせとシャンパンのワイン・カントリーらしい軽いランチを楽しみました。

ウッドランド・キャニオン・ワイナリー

ウッドランド・キャニオン・ワイナリー

また車を東へ走らせて待望のウッドランド・キャニオン・ワイナリーに着いたのは、ハッピーアワータイム。ワインテイステングを楽しみました。今まで手を出したことのないハイレベルで高価な赤ワインを買ってしまいましたが、結婚記念日に開けようと思います。

ダウンタウンの中心にあるクラシックな The Marcus Whitman Hotel

ダウンタウンの中心にあるクラシックな The Marcus Whitman Hotel

ワラワラ周辺には21軒のワイナリーがあります。通リ道で便利な クーガー・クレスト・エステート と、人気の高い ウォーターブルックに寄ってワインテイステングをした後、ダウンタウンの中心にあるクラシックな The Marcus Whitman Hotel にチェックイン。とても落ち着いた雰囲気で、リラックスできました。さすがワインカントリー、ワインに合うメニューがいろいろとあり、夕食も楽しみました。

帰りは、地元農家の甘くてジューシーなワラワラサラダオニオン(新玉ねぎ)とチェリーを買い込み、北へ向かったところにあるパルース・フォールズ州立公園(Palouse Falls)で大自然の中の美しい滝を鑑賞して、家路につきました。ワラワラは息抜きの小旅行にぴったり。お薦めです!

要注意の雑草、バターカップ(Buttercups)

要注意の雑草、バターカップ(Buttercups)

気温が上がってきたせいか、黄色の小花が至る所で大量に咲き始めているのに気付きました。どうして今まで気付けなかったのか考えてみると、恒例のシアトル桜祭りのイケバナ展示会バーチャルとインターナショナルイケバナ展示会バーチャルの責任者を務め、インターナショナルイケバナのプログラムで我が家の春のガーデンツアーバーチャルの作成とプレゼンターをし、3件の自分のイケバナの指導実演ビデオを作成し、と今年前半はとても忙しかったことを思い出しました。

この可愛い黄色の小花は、バターカップ(Buttercups)という、要注意の雑草です。

バターカップはセルフシーデングでどんどん増え、根が深め。イチゴと同じようにランナーを伸ばし、子株、孫株を増やす二刀流の多年草です。花が咲いて種になる前に、根から抜かないと、困難なことこの上ない。

ルピナス(Lupinus)が一斉に咲いて壮観だったカントリー・ガーデン

ルピナス(Lupinus)が一斉に咲いて壮観だったカントリー・ガーデン

要注意の雑草、バターカップ(Buttercups)

バターカップに襲われ、ルピナス(Lupinus)がほとんど咲かなかったカントリー・ガーデン

毎年今ごろはルピナス(Lupinus)が一斉に咲いて壮観だったカントリー・ガーデンの半分ほどは、バターカップに襲われて、今年はほとんど咲きませんでした!

要注意の雑草、バターカップ(Buttercups)

ほとんどのバターカップを取り除いた更地

なので、夫に手伝ってもらい、ほとんどのバターカップを取り除きました。この更地に、コンポストを混ぜ、ワイルドフラワー(Wildflowers Pacific Northwest Mix)の種を蒔き、水をたっぷりあげて、芽を出させ、ワイルドフラワーを咲かせる本来のメドウー・ガーデン(Meadow Garden)にします。

そんなわけで、ここのところ毎日、バターカップの駆除に集中して疲れ気味。自然保護に徹しているので、微生物や良い虫たちや植物たちに悪影響を与える化学薬品は使わず、どこにでも売っている雑草抜きの道具を使っています。まだ土が柔らかく比較的簡単に根が抜けるのが幸いしています。

忙しくても毎日時間を作り見てあげなくちゃ、油断は禁物と肝に銘じて、明日からまたがんばろう!

Happy Gardening!

掲載:2021年6月

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