執筆者:真知子・フォート
2010年にワシントン州立大学のエクステンション・プログラムでマスター・ガーデナーの資格を取得。園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。マスターガーデナーの資格を取得して以来、コミュニティ・ガーデンや園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。また、2021年7月から自宅の庭で生け花教室を開講しています。お問い合わせは machikofa@gmail.com まで。
草月指導者連盟会員、草月シアトル支部ボードメンバー、インターナショナルイケバナシアトル支部ボードメンバー
毎年4月からぼちぼち始まり、5月から9月初旬までは毎週末にさまざまな場所で開催されるオープンガーデン。珍しい植物たちや素敵なランドスケープデザインの庭と巡り会えてわくわくしたり、いろいろと勉強になったり、楽しいひと時です!
さて、私が所属する NPA(Northwest Perennial Alliance)園芸愛好会オープンガーデンのノース・ツアーを先日ようやく終えることができました。
今年は我が家の庭もリストに入っていたので、準備に大わらわ。雑草の取り過ぎで両手に痛みが走りゴワゴワになったりと、本当に大変でした。
オープンガーデンを終えて訪問者の記入シートを数えてみると85人のお名前がありましたが、記入するのを忘れた方々もいらっしゃったので、実際は90人ぐらいお越し下さいました。
訪れた方々に、庭の説明をしたり質問に答えたり案内したりで、午前10時から午後4時までのはずが午後5時過ぎまで延長。園芸に情熱を燃やし、植物に対する好奇心旺盛なガーデナーたちとお会いできたことが嬉しく、楽しい時間でした。
我が家の敷地は5エーカー以上あり、庭はその半分の2.5エーカー程あるので、かなり広くて手がかかります。
18年目に入った庭はだいたいのランドスケープデザインは終わっていて維持するのみとはいえ、オープンガーデン当日の2~3ヶ月前から、草取り、木々の剪定、移植、植え込み、ガーデンアートの制作と設置と大奮闘でした。
夫が大きな木々の剪定、花壇に押し寄せるブラックベリーなどの駆除をやってくれて大助かり。5月に入ると俄然凄い勢いで成長して、放っておくと、瞬く間にジャングルになって手に負えなくなってしまいます!
オープンガーデン当日は春日和で、百本近くあるシャクナゲの花が終わり近くなっていたものの、アヤメ(Iris)、ハーデイジェラニアム(Hardy Geranium)、ボタン(Tree Peony)、シャクヤク(Herbaceous Peony)、ルピナス(Lupinus)、キャムパニュラ(Campanula Glomerata)、リシマキア(Lysimachia Punctate)、ワイルドフラワーなどの花々が咲き出して、色を添えてくれました。
また、裏庭のハーブガーデンの傍の花壇前下から黄色の葉の低木(Choisya T. ‘Sundance’)、次がユキヤナギ(Snow mound Spiraea)が白い花を咲かせ, その周りに大小のフキ(Petasites japonicas)の大群が絡まって、その上にバーガンディー色の葉の木(Diabolo Ninebark)が顔を出してと、ユニークなデザインが目立ったようです。
スモークツリー(Smoke tree)には葉がバーガンディーや黄色、ブルーのようなものも。このように、さまざまな色の葉を加えることで、さらに見栄えする庭になります。
さらに個性的な庭にするには、アートアクセサリを加えるのがいいですね。
園芸店や、夏になると催されるさまざまなアートフェステバルなどでも販売されていますが、廃棄物を利用して自作するのも楽しいです。下の写真は私の自作です。
8月25日と26日にベルビュー・ボタニカル・ガーデンで 『Art in the Garden』 というイベントがあります。
庭を飾るプロの作品が数々見られるので、ご参考になると思います。詳細はウェブサイトでご覧ください。
第22回のコラム「プラントセールとガーデンツアー」でもご紹介したオープンガーデンは、今年もだいたい同じような時間帯で開催されると思いますが、お出かけ前に公式サイトで必ずご確認下さい。
Happy Gardening!
掲載:2018年6月