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執筆者:真知子・フォート
2010年にワシントン州立大学のエクステンション・プログラムでマスター・ガーデナーの資格を取得。園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。マスターガーデナーの資格を取得して以来、コミュニティ・ガーデンや園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。また、2021年7月から自宅の庭で生け花教室を開講しています。お問い合わせは machikofa@gmail.com まで。
草月指導者連盟会員、草月シアトル支部ボードメンバー、インターナショナルイケバナシアトル支部ボードメンバー
今年もガーデンツアー、ガーデンパーティと楽しんでいるうちに、緑々した芝生が茶色に一変、乾燥期に入りました。
野菜畑と花畑は水が大好きなので、日々の早朝か夕食後の涼しい時間帯の水やりは欠かせません。その努力の甲斐あって、我が家の野菜畑からは、甘くて人気の高いチェリートマトの品種サンゴールド(Sun Gold)を収穫中。さらに、青い実がいっぱいのアーリーガール(Early Girl)、当地パシフィックノースウエスト種の桃太郎というトマトが続いています。他に、オレンジ色のビーツ(Boldor Beet/Gold Beet:薄切りにしてローストし、すりゴマ酢味噌ドレッシングで。甘くて癖がなく美味しい)、サマースクオッシュ(Summer Squash)も収穫中で、毎日旬にあふれた健康な食事をいただけることに感謝。また、今年初めて種をまいたオクラ(Okra)が花を咲かせ始め、これから実がなるのが楽しみです。花畑は色とりどりのダリアがいっぱい咲いて、夏バテで疲れ気味の庭を盛り立てています。
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さて、今回はパティオガーデンの話です。我が家のパティオは東側にあり、ほとんどずっと太陽が当たり、夏を代表する鮮やかな花やハーブ、主に一年草(Annual)の種を4月末から5月にまきます。今年は、昨年の晩夏に草月イケバナ友からいただいた百日草(Zinnia)のミックスに、カタログオーダーで手に入れた、背が高くていけやすいマリ―ゴールド(Marigold)、ケイトウ(Celosia)、アマランス(Amaranthus)、青紫蘇(Perilla Green)を、それぞれ中型から大型の陶器のポットに種まきしました。種の袋の後ろに説明があるのでよく読んで参考にして下さい。
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百日草が咲きました!
パティオはダイニングルームと居間につながっているので、鉢植えの状態が頻繁に観察でき、細やかな世話がしやすく、失敗しにくいという点が気に入っています。また、料理中にハーブが即必要な時、あわてて外のハーブガーデンまで足を運ばずとも、即手に入るので大助かり!
5月はまだまだ朝晩冷え込み、寒い日もありますね。種まきしてたっぷり水をあげたら、ポットをプラントプロテクションカバー(Crop Cover fabric)で覆って暖かさを維持し成長を促します(この白いファブリックは園芸専門店、オンラインで購入可)。種まきして芽が出てくるまでは湿った土が大切で、時々カバーを取ってチェックし、乾いていたらたっぷりと水をあげてください。そのうちに、芽がいっぱい出てきますが、小さい間はカバーして、元気で強く伸びた苗になり、外が温かくなってきたら、カバーを取り除いてください。
8月に入ると、マリーゴールドと百日草の成長が著しく蕾がいっぱいになり、いつ花が開くかと待ち遠しい!毎日水やりをしているのにこの強い日照りで、翌日はもう乾いています。植木の鉢植えは庭植えより水やりが頻繁に必要なので、注意してあげてください。そして、8月10日、とうとう百日草の花が咲き始めました。嬉しいことです!さまざまな色が混じっていると楽しいですよ。
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ハンギングバスケットは2種類のジェラニアム(Geranium)を混ぜています。寒さに弱いので、冬から初春は室内で管理し、温かくなったら外へ出します。
マリズビル市にあるジェニングス公園のマスターガーデナーデモガーデン内、カッティングガーデン(切り花庭)をお世話して5年ぐらいになるでしょうか。同じ百日草の種を庭植えしたのが、一足早く2~3週間前から花開いています。早く咲いた理由は、温度が我が家より高く、朝から夕方まで太陽が当たり、オーガニックコンポストがたっぷり与えられ、水のイリゲーションシステムも設置されているという好条件がそろった環境だからと思います。
パティオガーデンは、植物の状態がいつも見える距離で見守ることができて世話がしやすいのがポイント。自分や家族のすぐそばで、美しい花々のドラマが鑑賞できる上、学び癒されるので、自然に感謝する暮らしにつながります!
Happy Gardening!
掲載:2018年8月