アメリカ合衆国では、毎年7月4日に独立記念日(Independence Day)が祝われます。この日は、1776年に植民地の代表からなる大陸会議(Continental Congress)が、イギリス領だった13植民地の独立宣言(The Declaration of Independence)を採択したことを記念する日で、各地でパレード、花火、コンサートなどさまざまなイベントが開催されます。
独立記念日の歴史
アメリカ大陸はスペイン・フランス・オランダ・イギリスなどヨーロッパ諸国の植民地でしたが、イギリスが次第に他国の植民地を自国のものとして支配を強めていきました。
それに反発したイギリス領の13植民地は独立をかけてイギリスと戦争を始め、翌年の1776年に植民地代表で構成されていた大陸会議にて独立宣言(The Declaration of Independence)を行いました。これに議長が署名したのが1776年7月4日だったことから、この日が独立記念日となりました。
正式に独立できたのは7年後の1783年。独立当時のアメリカは、ニューハンプシャー、マサチューセッツ、ロード・アイランド、コネチカット、ニュージャージー、デラウェア、メリーランド、ニューヨーク、ペンシルベニア、バージニア、ジョージア、ノース・カロライナ、サウス・カロライナの13州。この13州が星条旗の赤と白の13本のストライプで表現されています。その後、ヨーロッパ諸国からの購入や割譲、併合によって領土を拡大し、1898年にハワイを併合して現在の合衆国の領土が出来上がりました。
“Happy 4th!” の意味と使い方
独立記念日は英語で Independence Day と言いますが、日常会話では、”July 4th” や “4th of July” とだけ言うことが多いです。
そして、独立記念日を祝う一般的な挨拶は “Happy 4th!” です。「4th」は7月4日のことで、親しみやすく、簡潔な表現なので、友人や家族との会話、ソーシャルメディアの投稿、さらには公式の場面でも広く使用されます。
独立記念日にすること
前述の通り、独立記念日には各地でパレード、花火、コンサートなどさまざまなイベントが開催されます。政府機関・銀行・株式市場・郵便局・図書館・裁判所などが休みとなり、企業もほとんどが休業します。
多くの一般家庭では星条旗を掲揚し、家族や友人たちと一緒にバーベキューやピクニックなどをして楽しみます。
なお、都市部では火災のリスクが高いことから、花火の販売・使用が禁止されています。詳細は下記をご覧ください。