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シアトルの公共交通機関の支払いに使えるプリペイド式カード『ORCA』(オルカ) 

What is an ORCA Card?

バス・電車・フェリーなどの公共交通機関で共用できる 『ORCA』(オルカ)。在住者や長期滞在者に便利なシステムで、乗り降りする時に読み取り機にタップするだけで記録されます。

オルカという名前は、シアトル地域のシンボル的存在のオルカ(シャチ)に由来しています。

【公式サイト】www.myorca.com

何に使えるの?

2009年にシアトル市と周辺の地域で導入された ORCA(オルカ)は、事前チャージが必要なプリペイド式のカードです。現在、次の公共交通機関で使うことができます。

バス:シアトル市内を含むキング郡、周辺のピアス郡、スノホミッシュ郡、キットサップ郡などピュージェット湾地域
電車:ライトレール、ストリートカー、サウンダー(鉄道)
船:ワシントン州フェリー、ウォータータクシー
その他:シアトル・モノレール

どうやって入手するの?

在住者なら、公式サイトでアカウントを作成します。または、郵便、トランジットの駅、ワシントン州フェリーの発着所、ライトレールの駅の券売機、スーパーマーケットの QFC などの参加小売店で購入します。カードの発行手数料は5ドルです。

事前にチャージ(アカウントにお金を入れておく)することで、現金を出す手間が省けます(両替機がないので、お釣りはもらえません)。

チャージしてから60日以内に駅などにある読み取り機にタップして、入金を有効にする必要があります。

長期滞在で使うなら、ライトレールの駅の券売機で買うのがおすすめです。シアトル・タコマ国際空港に到着して、空港から徒歩で数分のライトレールの駅で購入することができます。カードの発行手数料は5ドル。ある程度のお金を入れておき、利用するたびに使います。

短期滞在なら、アプリ『Transit Go』の方が手軽に使えて便利です。詳細は下記のページでご覧ください。

どうやって使うの?

ライトレールやストリートカーの駅には改札がありません。なので、電車に乗る前と降りた後に、黄色いカバーのついたカードリーダー(読み取り機)の画面にカードをタップします。すると、利用区間の料金を支払うことができます。降りたときにタップし忘れると、実際の利用料金より多い金額を支払うことになってしまいます。また、タップしないと、実際より多い料金を支払うことになります。また、トランジット・セキュリティが抜き打ち検査をし、運賃を支払ってない場合は罰金124ドルが科されます。

バスに乗る時は、運転手の席のそばに設置されたカードリーダー(読み取り機)の画面に「オルカ」のカードをタップします。その後2時間以内なら他の交通機関に乗り換える時にタップしても料金は加算されません。降りるときはタップする必要はありません。

ウォータータクシー、ワシントン州フェリーに乗る時は、車内や乗り場などにあるカードリーダー(読み取り機)の画面に「オルカ」のカードをタップします。降りるときはタップする必要はありません。

何がオトクなの?

1. 利用した分だけ支払うことができる:
バスでは両替機がないので、運賃を紙幣や硬貨できっちり用意しないと、お釣りがもらえません。例えば、バスの運賃が1.50ドルなのに、手元に5ドル札しかない場合、3.50ドルが返ってこないことになります。でも、「オルカ」は利用した分だけ引いてくれます。

2. トランスファー(乗り換え)が無料になる時間が長い:
バスに乗る時に、運転手の席のそばに設置されたカードリーダー(読み取り機)の画面に「オルカ」のカードをタップしします。その後2時間以内なら、他の交通機関に乗り換える時にタップしても料金は加算されません。つまり、1回分の運賃で2時間乗り放題となります。

でも、バスの運賃を現金で支払う場合は、運転手に “Transfer, please.” と伝えてもらう乗り換えチケットだと、この乗り放題の時間が90分のみとなります。バスの乗り換えにかかる時間を考えると、30分の余裕がある「オルカ」のほうが、観光でもオトクです。

ただし、このトランスファーがオフピーク時からピーク時にかかった場合は、差額の支払いが必要になります。

3. 電車とメトロバス(Metro)の乗り換えもできる:
「オルカ」を使うと、ライトレールとメトロバスなど、種類が異なる交通機関のトランスファーも2時間以内なら無料でできます。現金で支払った場合、このように種類が異なる交通機関のトランスファーはできません。

なので、たとえば、シアトル・タコマ国際空港から「ライトレール+バス」で2時間以内に移動する場合、「オルカ」がオトクです。

現金:ライトレール(3ドル)+バス(2.50ドル)= 5.50ドル
オルカ:ライトレール(3ドル)+バス(トランスファーで無料)= 3ドル

小さな金額でもムダにしないことも「オルカ」のメリットのひとつですが、時間も節約できますし、いちいち小銭を用意する手間も省けるというメリットも。ぜひ使ってみてください。

オルカカードは、買い物には利用できません。

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