下記では、アメリカの一般的な握手の仕方をご紹介します。
握手の習慣
握手を習慣的に行う国では、親しみの象徴であり、ビジネスの重要なツールです。従って、ビジネスでは男女の区別無く、握手をします(普段の生活では男性同士はたいてい握手をしますが、女性同士は握手をしないこともよくあります)。
握手の仕方
相手の手をしっかりと固く握る、いわゆる “a firm handshake” は、高く評価されます。まず、胸を張り、相手の目を見ながら、相手の右手を「深く」「固く」「笑顔で」「1秒から2秒間」しっかりと握ります。
握手のタブー
- 背筋を伸ばしましょう。
- 弱々しい握手や、手先だけを握る握手は “dead fish”(死んだ魚)と呼ばれ、嫌われます。かといって、きつく握りすぎるのもよくありません。
- 握りなおしはやめましょう。
- 下を向いたり、上目遣いをしたりすることも避けましょう。
- いったん手を握ってから目をそらしたり、姿勢をくずしたりするのは避けましょう。
- ぼんやりした表情や、薄笑いは避け、はっきりした笑顔にしましょう。
- すわったまま握手をするのは避けましょう。テーブルについていても、必ず起立して握手をするのが良いでしょう。これは男性でも女性でも同じです。ただし、車の中や、急に立てない場合に相手から手を差し出された場合、すわったまま軽く会釈し、握手をします。テーブルについている時に握手を求められたら、相手の手を出させたまま、おもむろにナプキンを左手に持ち、椅子を引いて、ゆっくり立ち上がり、初めて握手をします。椅子は引いたままでかまいません。ゆっくり立ち上がると言っても、傲慢・尊大な態度ではなく、余裕を持った態度で臨むということです。
- 中腰や、ばね仕掛けのように起立して握手をするのは避けましょう。相手のみならず、周りも驚かせてしまいます。前述のように、余裕を持った態度で臨みましょう。
- 手を上下に激しく振らないこと。しかし、数回小刻みに振ることは問題ありません。
- 片手をポケットにいれたままにしましょう。
- 握手をする前に服やズボンで手を拭かないようにしましょう。自分は握手の前に手をきれいにしようと思ってした行為でも、相手にはあなたの手が汚いように見えてしまいます。