アメリカに住んでいると、ホームパーティに誘われる機会がよくあります。ホームパーティーは形式ばったものではなく、気軽に誰かの家で行われるもので、ランチタイムから夜にかけての時間帯に行われることが多いようです。誕生日やお別れ会など、何かの機会に行う場合もあれば、特に何も無くても行う場合もよくあります。
このように気軽にホームパーティーを開くアメリカでは、招待側がすべて用意する場合もありますが、カジュアルに参加者各自がそれぞれ平等にいろいろな料理や材料を持ち寄ることもあります。これを、ポットラック(Potluck)と言います。
このポットラックは、職場・学校・友達など、いろいろな場合に使われます。たいていの場合、各自が手作りの得意料理やデザートを一品持ってくるようになっていて、よっぽどでない限り、買ってきたものを持ってくることはないようですし、買ってきたとしてもあまり安いものは失礼になるので避けるべきです。料理ができない人の場合、ワインやビールなどそこそこの値段のものを持っていくのがいいでしょう。持ってくるものが重ならないように、招待側がリクエストしてくることもあります。夏場のシアトルでは、家庭のバックヤードやバルコニーなどでバーベキューをする人がとても多く、屋外でのバーベキューパーティーがよく行われます。
また、招待側が食べ物を用意し、"Bring your own bottle"(BYOBと略される場合もある)と言って、「自分の飲み物を持ってきてください」という場合もあります。この場合、自分が飲みたいものを持っていきますが、自分だけで飲むのではなく、周りの人とシェアすることを考えて持っていきましょう。自分が水しか飲まないから、とか、自分が飲むのはコーラ1本だから、と、本当に自分の飲む分だけ持っていくと、大変失礼になります。自分が飲むものが特殊な場合、みんなとシェアできるものを別に持っていく気遣いも必要です。
もし何も言われなければ、何を持っていったらよいか尋ねるとよいでしょう。何もいらないと言われた場合でも、気持ちでワインや花などを持っていくと喜ばれます。ただし、あまり高価なものはかえって気をつかわれたりするので控えましょう。これは、子供を持つ保護者の集まりでも同じです。
会話の例
- What shall I bring? (なにを持っていくと良いでしょう?)
- What do you want me to bring? (なにを持ってきてほしい?)
- Shall bring some desert? (デザートを持っていくといいですか?)
- I will bring a bottle of wine. (ワインを持っていきます)
- Are there anything you cannot eat? (食べられないものはありませんか?)