咳(cough)やクシャミ(sneeze)をする時、みなさんはどうしていますか?
日本なら、「手の平で受ける」が一般的ではないでしょうか。
でも、COVID-19のパンデミックで学んだように、咳やクシャミをすると、口から飛沫が出ています。それを手の平で受けた場合、すぐに手を洗うことができればいいですが、毎回そういう状況にあるとは限りません。
一方、アメリカでは、咳やクシャミは、腕を曲げて、肘の内側で受けるよう、幼児の頃から教えます。
つまり、この写真のようにするわけです。こうすることで、手の平は汚れず、口もきちんとカバーできます。
アメリカでは2000年代初期から一般的に
アメリカでも昔から咳やクシャミを肘の内側で受けていたわけではないようです。ニューヨーク・タイムズの2018年2月27日付の「Sneeze Into Your Elbow, Not Your Hand. Please.」という記事によると、このやり方がCDC(疾病予防管理センター)に正式に採用されたのは2000年代初期だそう。
今では、米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)や米国公衆衛生協会(American Public Health Association)も正式に採用しています。
子どもへの教え方
子どもに教える時は、例えば、こんなふうに言います。
“It’s best to cough or sneeze into your upper sleeve, not your hands.”
(咳やクシャミは、手ではなく、袖の上の方(二の腕の方)にするのが一番ですよ)
“Do elbow sneeze.”
(肘クシャミをしよう)
クシャミをしたら、何て言う?
Excuse me.
Bless you!
Thank you.
クシャミをしたら、”Excuse me” と言います。
すると、近くにいた人が “Bless you” と言うことがあるので、言ってくれたことに対して感謝する意味で、 “Thank you” と言います。
自分の体から音が出てしまった場合、周りの人に “Excuse me.” と言います。でも、後で “Excuse me.” といったとしても問題視されるのは、「鼻をすする」という行為です。日本では多くの人が無意識にやっていることですが、アメリカでは非常に嫌悪感を持たれます。人前で鼻水を拭いたり鼻をかんだりしたくない場合は、人のいないところやトイレなどに行って対応しましょう。
ハンカチやティッシュを持ち歩く
アメリカでは、ハンカチやティッシュを持ち歩くことは「習慣」と呼ばれるほど広く浸透していません。でも、それぞれの方法で対応すれば良いはずです。
COVID-19のパンデミックの経験から、ハンドサニタイザー(手指消毒液)を持ち歩くのも珍しくなくなりました。
マスクの使用率
2020年に始まったCOVID-19のパンデミックを機に、それ以前よりは受け入れられるようになりました。かなり地域差があるかと思いますが、それぞれの健康状態に合った方法で対応すれば良いはずです。