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「簡単に取り換えられないリモデルは、売却が非常に難しくなる」 回答者:不動産エージェント・三井まりこさん

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リモデル

1980年代に設置された低めの洗面台を、高さを変えずにリモデルしたシアトルのコンドミニアム

回答者:三井まりこさん
不動産エージェント
東京の不動産会社で勤務を経て、2000年、ワシントン州シアトルへ。アメリカ人不動産エージェントの元でアシスタントに従事したのち、米国不動産取引主任者免許を取得し、2003年に独立。連載「プロに聞こう:シアトル不動産攻略ガイド」。
【公式サイト】 rellaassociates.com

「身長が低いので、キッチンのカウンターやキャビネット、アイランドの高さを低くしたいのですが」

キッチンのカウンターやキャビネット、アイランドの高さは、やはり低くしない方がいいですね。その人だけに合わせてカスタマイズすることになってしまいますし、簡単に取り換えることができるものでもないので、売却するときに非常に厳しくなります。

アメリカでは、1980年代~1990年代初期に建てられた住宅のバスルームの洗面台の高さの標準は今より少し低く、そのままリモデルしていない物件を見かけることがあります。昔のスタイルとして受け入れられていて、あえて高さを変えず、カウンタートップをアップグレードしたり、扉をアップグレードしたりすると十分使えます。でも、2000年以降に建てられた住宅は、バスルームもキッチンも昔より高さが高くなっています。

数年前から流行っているのが、Barn Style といって、農家の納屋にあるようにシンクをキャビネットの下まで埋め込むスタイルです。あれなら背の低い方でもシンクに届きやすいです。また、蛇口もさまざまなスタイルが出ていて、柄が長いものがありますし、センサーに手をかざせば水が出てくるものなどもあります。そんなふうに、カウンターやキャビネット、アイランドの高さは変えず、既存のものをいかすことができればいいですね。

掲載:2022年2月 聞き手:オオノタクミ

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