アメリカの住宅保険は、住居の補償だけでなく、家財・臨時生活費用・来客が敷地内で怪我をした際の治療費用、そして、賠償責任に問われた際の費用などがまとめて補償される、パッケージ保険が一般的です。ここでは、保険の種類や補償内容についてご説明します。
※ここでは、質問者がワシントン州内にお住まいであると仮定しています。予めご了承ください。
住宅保険の補償内容
アメリカの住宅保険は、住居の補償だけでなく、家財・臨時生活費用・来客が敷地内で怪我をした際の治療費用、そして、賠償責任に問われた際の費用などがまとめて補償される、パッケージ保険が一般的です。
一般的に、火災保険は、火災・盗難・落雷・風・ひょう・雪災・破裂・爆発・外来物の落下や衝突・噴火・デモやストライキなどによる破壊損害などが補償の対象となりますが、洪水・地震・戦争や意図的悪質行為などは補償の対象にはなりません。
また、宝石、時計、絨毯、鉄砲、骨とう品、アンティーク品など、高価な持ち物の補償をつけたい場合は、特約を付けることができます。
住宅総合保険
住宅補償、付属建築補償、家財補償、臨時生活費用補償、賠償責任補償、ゲスト医療保障
コンドミニアム/タウンハウス
住宅内装補償、家財補償、臨時生活費用補償、賠償責任補償、ゲスト医療保障
レンターズ保険(アパートや貸家)
家財補償、臨時生活費用補償、賠償責任補償、ゲスト医療保障
住宅火災保険について
家は人生で一番大きな買い物です。起きてみないと必要性がなかなか見えてこない火災保険ですが、アメリカでは10秒に1件という割合で火災や泥棒による盗難が起きていることから、もしもの時の準備は不可欠です。
家の購入が決まったら、クロージングの日に間に合うよう、保険に加入しましょう。
賃貸住宅と火災保険について
アパートや借家に住んでいる場合、「火災などの被害は、アパートや借家の所有主の保険でカバーされる」と思う方が多いですが、これは大きな間違いです。「レンターズ保険」に加入しない限り、火災や窃盗が起きた場合の家具・電化製品・宝石・服などの私物品の補償はもちろん、臨時生活費用・賠償責任・来客医療費補償などを受けることはできません。
契約内容にもよりますが、一般的にレンターズ保険は月々12ドル程度と安価です。
地震、洪水、地滑りは含まれない
通常の住宅保険に、地震保険は含まれていません。地震が起きて住宅が損害を負った場合の補償を希望する場合は、地震保険に加入にしましょう。ワシントン州では、住宅保険会社でも地震保険を提供できる会社とできない会社があります。また、地震保険だけの保険もあります。
地震保険の免責額は、住宅補償のパーセンテージで表示されています。多くの場合、住宅補償の5%〜25%を地震保険の免責額として選択できるようになっています。
また、洪水(flood)や地滑り(landslide)保険も通常の住宅保険には含まれませんので、必要に応じて別途契約する必要があります。