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ユーザからの質問: 果樹を植える時期について

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真知子・フォートさん

執筆者:真知子・フォート
2010年にワシントン州立大学のエクステンション・プログラムでマスター・ガーデナーの資格を取得。園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。マスターガーデナーの資格を取得して以来、コミュニティ・ガーデンや園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。また、2021年7月から自宅の庭で生け花教室を開講しています。お問い合わせは machikofa@gmail.com まで。

草月指導者連盟会員、草月シアトル支部ボードメンバー、インターナショナルイケバナシアトル支部ボードメンバー

今が庭作りに最適な時期とのことですが、果物の木も今がよいでしょうか。植樹の前にしておくべき基本的なことを教えていただけますか。

果樹(Home Orchards)については一言で終わるものではないのですが、簡単にご質問にお答えします。

環境
一番大切なのは、お日様が一日中照っている環境を選ぶことです。その環境で実がたくさんできます。どんな木でも年々成長して大きくなるので、町の小さな庭には適しません。

選び方
果樹にも落葉樹(Deciduous) と常緑樹(Evergreen) があります。落葉樹とは秋から冬に葉が散るもので、例えば、リンゴ、ナシ、桃、柿、サクランボなど。常緑樹は少なく、イチジクやビワなどです。果樹は病気になりやすいので、病気に強い種類(disease resistant varieties)で耐寒性(hardy)のものを選ぶことが成功につながります。

植える時期・植え方
植え付けの時期は、落葉樹の場合、葉が散ってから11月上旬頃が適しています。株の2倍以上の穴を掘って、オーガニック・コンポストを混ぜて植え、お水をたっぷり一回あげて、周りにウッドチップなどを深くまいて冬の寒さから守ってあげて下さい。常緑樹は3月から4月、またはまだ寒くなる前の今の時期でもいいです。植えてから2-3年しないと実はなりませんので、気長にお待ちください。また、受粉(pollination)が必要なので、必ず同じ果樹を2本以上近くに植えることも大切です(種類は同じでなくて良いです)。

剪定
若木は剪定は必要ありませんが、落葉樹の場合の剪定は12月から2月、常緑樹は2月から3月です。果樹は年々大きくなるので、あまり背が高くなると実を取るのが難しくなりますし、実の成長を促す必要が出てくるので、剪定は欠かせません。この剪定の仕方が難しいです。

うちはリンゴの木が隣り合わせに2本あります(植えてから10年以上経過しています)。グリーン・アップルですが、今年も実がなり、虫食いがまったくなく(殺虫剤など全然使っておらず、ただ、土を organic matter にして健康に保っています)、そのまま食べても美味しいです。ベーキングはあまり得意ではないですが、この時だけはこのリンゴでアップルパイを焼きます。これを食べると、お店で売っている変に甘いアップルパイは買えなくなってしまいます。

果樹は手がかかるので、うちではこれ以上増やしません。
ご参考になれば幸いです。

掲載:2014年9月

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