執筆者:真知子・フォート
2010年にワシントン州立大学のエクステンション・プログラムでマスター・ガーデナーの資格を取得。園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。マスターガーデナーの資格を取得して以来、コミュニティ・ガーデンや園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。また、2021年7月から自宅の庭で生け花教室を開講しています。お問い合わせは machikofa@gmail.com まで。
草月指導者連盟会員、草月シアトル支部ボードメンバー、インターナショナルイケバナシアトル支部ボードメンバー
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
一月ももう半ば。この冬は通常より寒く雪も多いようですが、春までもう60日!庭を散策すると、ヘレボルス(Helleborus)の花々が咲き、蕾もたくさんあり、水仙の芽も顔を覗かせています。
この冬も南カルフォルニア州で暖かい新年を迎えました。今回は、ロサンゼルスから日帰りで行ける距離の美しい海と山に囲まれたサンタバーバラ市に滞在しましたが、シアトル郊外の自宅からの距離は車で往復2,200マイル(3,520キロ)。サンタバーバラまで少なくとも2泊は必要で、到着まで2、3日かかります。
1769年から1823年まで、スペインのカトリック教会が宣教活動のために建てたミッション(伝道所)が今も残り、観光スポットの一つになっていますが、その影響でスペイン風建築で統一された街並みが素敵。港には毎朝新鮮な魚介類が水揚げされるので、私たちもハマチ(Local Yellow Tail)を買い求め、レンタルのバケーションホームで料理し、海に沈んでいく美しい夕日を眺めながらいただきました。レストランも充実しており、地元で採れた新鮮なウニと貝柱の前菜は意外性もあって美味!
1926年にオープンしたサンタバーバラ・ボタニカル・ガーデン(Santa Barbara Botanic Garden)は、広大な78エーカーの庭園にさまざまなトレイルや庭があり、すべてカルフォルニア州のネイテブ・プラントで、その保護に徹しています。
バケーション・ホームの近辺や海辺を散歩していると、冬だというのに、何かしらの花々が咲いていて嬉しくなります!ここノースウエストでは冬には消えるジェラニアムとラーベンダーの花々も咲いていて、バケーションホームに飾れば自宅気分。
この旅は、行きはよいよい、帰りはちょっと怖くてハラハラ。家族とのクリスマスをオレゴン州ポートランドで過ごした翌日、南へ向かってI-5をまっしぐら。心配したマウント・シャスタ(Mt. Shasta)沿いの山道は雪もなくスムーズでした。ところが、帰りは山道に入るところの町(Redding, CA)まで来ると、その前日から雪嵐でI-5は閉鎖。翌朝10時に再開したものの、商業用トラックは通行できず、普通車もスノータイヤ、チェーン、四輪駆動が揃っていない場合は通行できないとのことで、検問で長い長い列に並び、2時間余り待たされました。幸いにも通過でき、恐る恐る山道を下り、暗くなる前にオレゴン州に入って一泊。翌日の夕方前にシアトル郊外の自宅に戻ることができました。12日間の旅に少し疲れましたが、元気をもらってきたのでハッピー。来年も行きたいと思います。
さて、2月22日から26日まで、シアトルのワシントン州コンベンション・センターで、恒例のノースウエスト・フラワー&ガーデンショーがあります。数々のフリーセミナーはとても勉強になるうえ、珍しい植物なども購入でき、盛沢山のイベントです!ぜひ、ご参加下さい。
Happy Gardening!
掲載:2017年1月