執筆者:真知子・フォート
2010年にワシントン州立大学のエクステンション・プログラムでマスター・ガーデナーの資格を取得。園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。マスターガーデナーの資格を取得して以来、コミュニティ・ガーデンや園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。また、2021年7月から自宅の庭で生け花教室を開講しています。お問い合わせは machikofa@gmail.com まで。
草月指導者連盟会員、草月シアトル支部ボードメンバー、インターナショナルイケバナシアトル支部ボードメンバー
Happy New Year!
いつの間にか年が明けて、2016年。クリスマス、お正月はいかがでしたか?ご家族やお友達と賑やかに過ごされたことでしょう。
私たちは、シアトルの骨に沁み入るような寒さと雨に曇った灰色のうっとうしい冬に嫌気がさして、「我家か娘の家でクリスマス」という定番を辞め、青い澄んだ空と海、白い雲と砂浜、60F前後の暖かい気候のカリフォルニア州南部のピズモ・ビーチ(Pismo Beach)で過ごしました。太陽の光がサンサンと降り注ぎ、心も体もホカホカでハッピー!でも、年明けすぐに帰って来たら、すごい冷えで、せっかくもらってきた元気も失せ気味に。次の冬もリゾートでもっと長く過ごそうと決めました。
カリフォルニア州南部のピズモ・ビーチで年越し
愛犬とともに家を出発、自然が美しい海岸線沿いの Highway 101 を片道千マイル程走り、4日目のクリスマスイブに目的地のピズモビーチ到着。予約していた海辺のファミリー・スイートは、バルコニーから海が見え、2ベッドルームに2バスルームにリビングルーム付き。もちろん、ドッグフレンドリーで、犬用のブランケットとお皿もついており、ロサンゼルスからやって来た息子も加わって、皆が快適に過ごせる広さで安心でした。翌朝のクリスマスも晴天。太陽が眩しいものの、暖かく快適で嬉しい!すぐ近くのピズモ・ステート・ビーチ(Pismo State Beach)の海辺を散策すれば、ペリカンやカモメたちが、釣り人が釣り上げる魚を欲し気に近くで休んでいたり、飛んでいたり。また、さまざまな犬たちが飼い主と散歩していて、気楽にお喋りが始まって社交できるので、犬にとっても人間にとっても楽しいビーチです。海からちょっと離れると、砂丘が広がり、アイスプラント(Ice plant)の可愛い花が咲いていました。愛犬のブライアンは初めての砂で興奮したのか、長旅で溜まっていたエネルギーの発散か、力いっぱい走り回ってはしゃいでいました。海辺にはいろいろなシーフード・レストランが軒を並べ、イブもクリスマスも満席。伝統的な祝い方をしない人も結構多いんだと思いました。どこもお味はまあまあいけましたよ。
モーロー・ベイ周辺の植物・見どころ
翌朝、自然岩で知られるモーロー・ベイ(Morro Bay) へ向かう途中、エル・チョロ・リージョナル・パーク(El Chorro Regional Park)内にある サン・ルイ・オビスポ植物園(San Luis Obispo Botanical Garden) に寄りました。クリスマス後の午前中なので人影もなく、ブライアンも紐なし。庭園はボランティアがメンテナンスをしているそうで、手入れが行き届いていました。地中海性気候(Mediterranean climate:冬に一定の降雨があるが、夏は日差しが強く乾燥)な上に、ここ4年にも渡り干ばつが続いているので、節水に徹し、乾燥に強い植物群が植えられています。セージ(Sage)やローズマリー(Rosemary)などのハーブ系、多肉植物類(Succulents)などがそれ。その中に、私たちの住むパシフィック・ノースウェストでは今、芽が出始めた水仙がもう開花していて、びっくりしました。
モーロー・ベイでは、老若男女のサーファーたちがサーフィンを楽しみ、町ではいろいろなショプやレストランが観光客で混み合い、活気がありました。ちょっと走らせたところにあるエドナ・バレー(Edna Valley)にはワイナリーがいろいろあり、テイスティングが楽しめます。でも、2~3軒でワインを味わってみてガッカリ。ワラワラなどのワシントン州のワインの方が絶対的に美味しいと思いました。
でも、南カリフォルニア沿岸のリゾートでの年末年始、お薦めです!
シアトルのこの冬は暖かい日もあり、もう雑草も元気に出てきています。雑草の花が咲き、その種を蒔き散らすともっと手間がかかるので、雑草取りをしましたが、土が凄く柔らかく楽でした。これをしておくと、後が楽ですー!
今年もHappy Gardening!
掲載:2016年1月