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第5回 犬と一緒にビーチパーティ

粥川由美子さん

執筆者:粥川由美子(かゆかわゆみこ)

北海道出身、画家。2005年よりシアトルに在住。シアトルで初めて飼ったペットは、動物保護施設から引き取ったパピヨン犬のキット。キットとの暮らしの中で、シアトルの動物愛護の精神や、犬にやさしいこの街の一面を知り、ブログ 『キットと歩こ、シアトル "いろいろ" ストリート。』 を開始。

【公式サイト】 sweetyumiko.com
【著書】 『Japanese Wolf

犬と行けるところがとても多いシアトルですが、残念ながら、シアトル市内のビーチは犬の立ち入りが禁止されています。でも、市内には水のあるドッグパークがいくつかあります。また、少し遠出をすれば、犬が泳げるドッグパークのほか、犬と一緒に海水浴のできるビーチもありますよ。

犬が泳げるドッグパーク

無料で利用できる大きなドッグパークが、シアトル市内および近郊にたくさんあるシアトル。有料の施設が多い日本の状況に比べれば、シアトルの犬たちは幸運です。

サンドポイントにある Magnuson Park Off Leash Area は、シアトル市内で一番大きなドッグパーク。小型犬専用に仕切られたエリアやワシントン湖に続く長いトレイルがあり、市内で唯一の、水へのアクセスがあり、このパークの目玉になっています。水辺のエリアは木陰で、暑い日でも涼しく、水に飛び込んだり、波打ち際をかけっこしたり、犬たちは大喜び。

マーサー・アイランドにある Luther Burbank Off Leash Area は、レイク・ワシントンの景色がきれいで、人間も和めるパーク。行き交うボートの波が打ち寄せる水辺のエリアがあります。波に負けず、どんどん泳いでボールを取りに行く、泳ぎの得意な犬たちに人気のスポットです。

レドモンドの Marymoore Off-Leash Dog Park は、その広さなんと、40エーカー。都会に住む犬が犬らしさを謳歌できる場所で、「犬のディズニーランド」と呼ばれています。草原や林の中をかけめぐり、パーク内を流れる、サマミッシュ・リバーで遊ぶことができます。

エドモンズのMarina Beach Parkは、その一部が Off Leash Area Edmonds といって、犬のために仕切られたビーチになっています。引き潮の時には、見渡す限りの美しいビーチが犬の遊び場になります。

犬と一緒に海水浴

エドモンズの Marina Beach Park を北上したところにある Meadowdale Beach Park や、タコマの Point Defiance Park の Owen Beach のように、リーシュを付けていれば犬も一緒に入れるビーチもあります。Meadowdale Beach Park の森は、ビーチへ続く、ゆるやかなトレイルです。森を抜けると、線路下のトンネルをくぐって、ビーチに到着。でも、このトンネル内は季節によっては膝下くらいまで浸水しているので、足下が濡れても良いよう心構えをしていってください。小さな犬の場合は、抱えて通る必要があるかもしれません。タコマの Owen Beach には、バーベキューグリルやピクニックテーブルが設置されたエリアもあり、家族でのレジャーにおススメです。

キットが一番好きな、ウィッビー・アイランドの Double Bluff Beach には、犬をオフリーシュにできるエリアがあります。そのエリアに着き、キットを自由にした時の、キットと私の開放感は、イエーイ!と叫びたくなるほど。広大な美しいビーチで、犬と一緒に自由に遊べる、最高の場所です。のんびりと読書やピクニックをする人がいたり、とてものどか。キットは、砂の崖を猛スピードで上り下りするのが大好きです。

そして、オレゴン州の太平洋岸沿い、オレゴン・コーストまで足を伸ばせば、ドッグ・フレンドリーで有名な、Cannon Beach があります。ビーチ全体がオフリーシュエリアで、どこまでも犬が自由に駆けまわれるのです。犬と一緒に波と遊び、美しい日没を楽しむひとときは格別。ビーチ周辺の町も全体にドッグ・フレンドリーで、犬とパティオで食事のできるレストランが多く、犬との宿泊施設も充実していて、犬連れの家族がたくさん訪れています

犬と波打ち際を走ろう!~犬とのビーチパーティひと口メモ

人にとって、ビーチパーティと言えば、真夏の最も暑い日にするものでしょう。でもそんな日は、犬にとっては暑すぎるかも。なので、犬をビーチに連れて行くなら、快適な気温の日を選び、日陰を確保して休ませながら、犬が熱中症にならないよう、注意しましょう。飲み水が近場で確保できないことも考えて、持参することをおススメします。Double Bluff Beach や Cannon Beach などの人気スポットは、海水浴シーズン中、ピクニック客で賑わいます。オフリーシュにして良いと言っても、一般のドッグパークのように、フェンスが巡らされているわけではないので、人に迷惑をかけたり、犬を迷子にしないよう、呼び戻しができるようにしましょう。

やや涼しくなったシアトルですが、犬にとっては快適な季節。犬とビーチで、残り少ない夏の日を楽しくすごしてみてください!

掲載:2015年8月

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