※この体験談は2002年にお寄せいただいたものです。
プロフィール
ペット
名前 | タイガー |
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猫種 | Tubby, Medium Hair |
性別 | オス |
アダプトした時期 | 生後2ヶ月でアダプト |
性格 | 遊び好き・好奇心旺盛・シャイ(人見知りをする)。タイガーは確か駐車場に捨てられていたとかで、家庭で生まれてぬくぬく育った猫ではないことから、人間のことを非常に警戒していたようです。そのため、アダプトしてからしばらくは、私のことも夫のことも怖がっていました。でも今では私たち夫婦の子供のよう。先日も雪が降ったときは大喜び。口を上に開けて雪をぱくぱく食べてみたり、足の下できしきしいう雪を不思議そうに眺めてみたりと、好奇心旺盛でした。 |
飼い主
居住市 | シアトル |
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住居形態 | アパート |
家族構成 | 夫婦・子供なし |
アダプトするまで
私が生まれたころから実家には猫がいましたので、私は小さい頃から猫と一緒に育ちました。そのため、猫が大好きで、いつか飼いたいと思っていました。これまではアパートでも飼えないところに住んでいましたが、今回の引越しでは猫を飼えるアパートを選ぶことができました。
ずっと猫が欲しかったのと、個人的に血統書つきの猫がいいというのはまったくなかったので、捨てられた猫のためにもなると思い、アダプトしました。しかし、シェルターにはたくさんの血統書つきの猫が保護されているのを目にして驚きました。
どのようにして “The Humane Society” にたどりついたのかはっきりと覚えていませんが、「猫を飼いたい」と思ってからインターネットでサーチし始め、The Humane Society や Seattle Animal Control のサイトをチェックしていました。The Humane Society のサイトには当時からいろいろな写真が載っていたので、一度行ってみようということになりました。
その当日、タイガーに出会いました。その日に決めて帰ろうとは思っていませんでしたが、目と目があったその瞬間、運命の出会いだと感じました。スタッフに頼むと、飼いたいという人とそのペットを小さな部屋で一緒に入れてくれ、性格マッチをします。いちおう2匹ぐらいと遊んでみましたが、やはりタイガーとフィーリングがあいました。「この子が私とうちに帰りたいと言っている気がする」とスタッフに言うと、”Thats what other people say. Thats the best reason.”(他の人もそう言うわ。それが1番の理由よ)と言われ、さっそくタイガーを引き取ることになりました。
余談:タイガーと兄弟のような猫が一緒のオリに入っていましたが、そのときは1匹だけ引き取ることを考えていたので、その子は引き取りませんでした。しかし、今から考えるとその子も一緒に引き取っていれば、タイガーも遊び相手ができて良かったかなと考えることもあります。
猫との生活
家猫なので、アパートでも問題がありません。一戸建てに住んでいる人では狭いのはかわいそうと、外に猫を放すこともあるようですが、シェルターでは「交通事故の原因になるので、屋内で飼うように」と言われました。アダプションの際には、まずアパートでペットを飼ってもよいかどうか確認をするので、その証明書を持っていかなければなりません。その証明書がないと、シェルターの人がアパートに電話をして確認することになります。
ペットとの生活が始まってから想像と違っていたこと
特になし。ただ、猫はそれぞれ性格が違うので、それを理解することが大事です。 あまりかまわない方がいいですね。無理強いせず、その猫のペースで新しい環境に慣れてもらうこと。まだタイガーが小さかった頃は夜にはよく鳴いていました。今思うと、新しい環境が怖かったのかもしれません。もちろん、小さいし、かわいいですから触りたいのですが、最初は私たちに手をふれさせようともしませんでした。
ペットがいる生活の良い点
自分に子供がいるような感じで、気持ちがやさしくなれます。会社から帰宅し、玄関のドアを開けると、ドアのところでタイガーが待っています。もちろん、夫も私の帰りを一緒に待っているのですが(笑)、まるで子供が待っているような感じで、幸せが増します。まあ、餌が欲しいというもあるかもしれませんが・・・(笑)。
ペットがいる生活の不便な点
私が出張する際は夫がタイガーと一緒にいるのでいいですが、夫と2人で旅行に行くときなどは不便でしょう。飼い始めてからは夫婦で旅行をしたことはないのでわかりませんが、ペットシッターを雇ったりしなくてはならないでしょう。タイガーだけでは2日が限界です。 また、病気になったらお金がかかることが難点。子供の時は何らかの病気にかかるものと思った方がいいですね。お金を持っていないと助けてあげることができない可能性が出てくるかもしれません。タイガーの場合はすべてを吐いてしまい、脱水症状に陥りました。獣医に連れて行くと入院させなさいと言われ、なんとたったの2日で550ドルもかかりました。私たちが驚いていると、獣医さんが、”Welcome to the parenthood.” と言われました。「しょうがないよ、あなたの子供だもの」という感じでした。それはそのとおりですね。今は大きくなったので、病気はしません。
ペットを飼うための費用
最初はアダプトの費用がかかります。また、基本的なものとして、リターボックス・えさ入れ・ブラシ・えさ・シャンプーなどがありますが、値段はさまざま。私の場合は Costco などの大型店で大きなリターとえさを買うので、1ヶ月に20ドルもあればいいでしょう。おもちゃなどは個人によります。
アダプトした猫と子猫から飼う猫の違い
子猫としてアダプトしましたが、捨て猫だったので、人間に対して警戒心が強いかもしれません。
これからアダプトしようと思っている人へのアドバイス
どのようなペットでも、赤ちゃんの時はかわいいもの。でも、これから10年以上も人生をわかちあうことや、毎日しなければならないことや、突発的な事件が起きる可能性があることを理解してから飼うことが必要です。例えば、朝はトイレのそうじをしなければなりませんし、病気をしたら予期せぬ出費も避けられません。ペットと自分の幸せのためにも、これから10年先のことを考えてから飼うようにしましょう。