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アダプト体験談「大型犬のアダプト」

※この体験談は2002年にお寄せいただいたものです。

プロフィール

ペット

名前 Mikey(マイキー)
犬種 ラブラドールとハスキーのミックス(他にもいろいろ入っていると思います)
性別 オス(去勢ずみ)
アダプトした時期 1999年の3月に1歳でアダプト
性格 かなりラブラドールが強く、人が大好き。 近所に子供が多く、家も人の出入りが多いので、ラブラドールの温厚な性格というのが、探す時の条件でした。

飼い主

居住市 レントン
住居形態 一戸建てで、フェンス付きの庭があります。
家族構成 大人2人

アダプトするまで

アダプトを決めたのは、もともと2人とも犬が大好きで、少し生活も落ち着いたタイミングだったことと、アダプトする数ヶ月まえにボスの犬を預かって面倒を見て、犬がいなくなった後の家がものたりなく感じられたことなどが理由です。大型犬にしたのは、小さい犬は高音で吠える傾向があることと(全員とはいいません)、大型ならアウトドアが一緒に楽しめるから。

実際のアダプトに至るまでは、petshelter.org で写真とプロフィールを見、あとはひたすら足を運んで犬と会いました。petshelter.org は Humane Society や Animal Shelter とリンクされているので、情報収集には便利です(編集注:2008年時点で petshelter.org はなくなっています)。最終的にアダプトしたのは Seattle Animal Shelter からでした(ここに決めたというより、Mikey がいたからここになった)。ケネルを廻ってもどうしても犬の性格が分かりづらかったのですが、ここは Foster Family というボランティアプログラムがあり、Mikey はちょうどそのお世話になっていたので、Foster Family の家へ Mikey を見に行きました。実際、飼い犬2匹と一緒に Mikey の面倒を見ていた方から Mikey の性格が聞け、家の中での様子も見られたので、外へ一緒に散歩に行ってみて、決めました。というよりも、帰り際にずーっと Mikey が私たちを目で追っていたので、Mikey が私たちを飼い主に選んだという感じでしたが。

アダプトの大変さ

とにかく何度も何度もいろいろなところに足を運んでは、いろいろな犬をみることに2ヶ月かけました。家を買うときのようにとにかくたくさん見ていくと、だんだんどんな犬が合っているかがわかってくるので、あきらめずに「この犬」と思うまで時間をかけて探すことが大事だと思います。一時は「あせって適当に決めたくないし、今日もいまいちだった。」と私が毎回がっかりするのを見るのがいやで、夫はあまり犬を見に行きたくなかったそうです。 もうひとつは、施設の人とのやりとりに耐えること。時にはスクリーニングがかなりわずらわしい事もありますが、ひたすら我慢です。ある施設では、インスペクションに行くといわれたのに待ちぼうけを食わされたり、フェンスの高さに指定があることが事前に知らされず二度手間になったりで、さすがにこの時はうんざりしました。あちらも犬のために良い飼い主を探そうとボランティアでやってくれていることを考えて、忍耐も必要ですね。

犬との生活

とにかく1人で留守番ができず大変でした。クレートに残して外出している間に2回脱出し、その後ケージにかえても脱出すること2回。庭に放して出かけるとフェンスを飛び越えること1回。室内にそのまま残したら、カーテン・ブラインド・ドアを引っかくこと数回。薬を飲ませたり、会社の駐車場で車の中に待たせ、3時間おきくらいに散歩に出したり・・・。結局その後仕事を辞めたので、少しずつ一緒にトレーニングをしていきました。ラブラドールは人懐っこいのがいいところですが、逆に留守番が心配というのが難点。日本犬のようなスピッツ系は自立心が強いので留守番の心配はないけれど、逆にリーシュをはなしたら呼んでもなかなか帰ってこないというのが難点ですね。あくまでも一般的にはという話ではあるけれど、このあたりを考えて犬種を決めることは大切だと思います。

Mikey と暮らすようになって、気軽に旅行に行くのは難しくなりました。外食も少なくなり、遊びも映画やコンサートは縁遠くなりました。でも、それ以外はすべて良いことばかりです。ヒーリング効果もあるし、散歩に出かけるので生活も規則正しくなったし、毎朝毎晩散歩するので近所の人と話す機会も増えました。血圧が下がったとか、セキュリティ会社の押し売りを追い返してくれるとかの意外な効果もありました。

費用ですが、餌代は$30くらいで2ヶ月もちます。年に1度獣医さんのチェックに$50-100、年に1度登録費に$20くらい。クッキーやおもちゃは適当に買っています。雑種のおかげが、Mikey は比較的病気知らずなので助かります。

アダプトした犬と子犬から飼う犬の違い

Mikey に関しては特にありませんが、(以前の環境の影響で)何かがトラウマになっていて、異常に何かを怖がるというようなことが突然出てくることがある、という話はききます。逆にMikey の場合は、外でトイレをするといった基本的なしつけは済んでいたし、子犬の時の何でも噛みたくなるような時期を過ぎていたので、楽といえば楽でした。

これからアダプトしようと思っている人へのアドバイス

自分の生活環境に会った犬を探すことが大事です。子供との相性がいいというのが、私たちの一番の条件でした。あとは、家族の一員として最後まで一緒に過ごす覚悟で飼い始めれば大丈夫。飼い始めれば、飼い主が犬との生活に慣れ、犬も新しい飼い主に慣れてきて、数ヶ月すればお互いうまく行くようになるとおもいます。

日本と比べると、主要交通機関が車なので、どこへでも犬を連れて行く事が出来ます(ただし国立公園には入れません)。さらに、モーテルやホテルにもペット OKのところがあるので、旅行に出かけられないとは言っても、犬と一緒にロード・トリップするのは楽しいです。獣医さんにワクチンの証明のコピーをもらっておけば、カナダでもメキシコでも一緒に国境を越えられますよ。

犬に関するボランティア

これからは犬に関するボランティアもしていきたいと思っています。ボランティアにもいろいろあって、犬は好きだけれど事情で飼えない、というような人でも参加できるものも多いんです。WEBに掲載する写真とプロフィールを更新するチーム、ケネルにいる犬たちを朝晩2
回散歩に連れて行くチーム、"Available for adoption" と書いた服を着せて公共の場(Green
Lake、IKEA、Marymoor Park など)に連れて行くチーム、それに Mikey の場合のように、Foster Family
になって飼い主が見つかるまで預かって世話をするチームなどがあります。

お金・おもちゃ・ドッグフード・タオルなどの寄付もしています。犬と一緒に5km のマラソンができるイベントや、クリスマスにサンタと一緒にペットとの写真を撮るイベントにも参加しました。これらのイベントは参加費が必要ですが、それがほとんど寄付に廻される仕組みになっているんです。

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