ダウンタウンは、シアトルのオフィス街、コンベンション・センター、ホテル、ショッピング、劇場、美術館、カフェ、レストランなどが共存している、コンパクトなエリアです。
海側(西)にはパイク・プレース・マーケットやウォーターフロント、坂の上(東)はキャピトル・ヒル、北にはスペースニードル、南にはパイオニア・スクエア、マリナーズの本拠地 T-Mobile Park があります。
パンデミックで人通りが激減して治安が悪化しましたが、現在もその影響が続いています。旅行者数は増えたものの、平日の労働者の平均通行量 パンデミック前のわずか51%でした。人通りの少ないところは避け、夜の一人歩きも避けましょう。特に、2nd Avenue と 3rd Avenue の間の Pike Street や Pine Street は、犯罪が多発する地域として知られています。
コンベンション・センター
さまざまな大型イベントの会場はダウンタウンが選ばれることがほとんど。2023年1月に完成したコンベンション・センターの新ビル『SUMMIT』はモダンで開放感があります。以前からあるビル『ARCH』と合わせて、アニメやゲームなどのフェスティバルから、科学やビジネスなどのカンファレンスまで、さまざまなイベントがラインアップしています。詳細は公式サイトでもご覧ください。
劇場、美術館、ライブハウス
2nd Avenue にあるベナロヤ・ホールは、シアトル・シンフォニーのホームシアター。ウィーンの Grosser Musikvereinssaal とアムステルダムの Concertgebouw がモデルで、ガラス・鉄・ライムストーンを使ったデザインは、完成に12年かかりました。シンフォニーのシーズンは9月~6月ですが、年中を通してさまざまなイベントが開催されており、クリスマスや大晦日には特別なコンサートもあります。
シアトル・アート・ミュージアムは、ローカルの間では、頭文字をとって 『SAM』(サム)と呼ばれ親しまれているシアトル最大の美術館。ハンマーを打ち下ろす黒い大きな彫刻が目印で、大理石やテラコッタ、石灰石をふんだんに使った5階建ての館内には、世界中から集められた美術品約2万1千点が常時展示されています。特に米国北西部のネイティブ・アメリカンや、アジア、アフリカの美術品のコレクションは有名。米国北西部出身のアーティストの作品や、ヨーロッパ、現代美術のコレクションもあり、その時々でさまざまな特別展示会を催しているので、カレンダーを確認してみましょう。
全米ツアーのミュージカルやコンサートなどが楽しめる『Paramount Theatre』『Moore Theater』『Nepture Theatre』 などのスケジュールは STG の公式サイトで。劇やミュージカルが楽しめる『5th Avenue Theatre』、ライブハウス『The Showbox』『The Triple Door』もお見逃しなく。
シアトル公立中央図書館も必見
シアトルのダウンタウンの中心地に2004年に完成した、ひときわ目立つ建物。そのユニークで存在感のあるなデザインと画期的なサービスで国内外から注目を集める、シアトル公立中央図書館です。
建築事務所 Office of Metropolitan Architecture の共同経営者であるオランダ生まれの建築家レム・コールハース氏率いる OMA が、積み重ねた本をイメージして設計し、シアトル出身の建築家ジョシュア・ラムズ氏らがシアトルの建築事務所 LMN とパートナーを組んでデザインしたもの。旧図書館が取り壊されてから2年半後の2004年5月23日に開館し、初日だけで2万5千人が訪れ、初年度の訪問者数は1日あたり8千人以上を記録しました。
ショッピング
シアトルで創業し、全米展開している高級デパートメントストア『Nordstrom』の本店があるのはここ。その近辺にはパシフィック・プレースやウエストレイク・センターなどのショッピング・センターがあります。入っている店がそれぞれ異なるので、いろいろな買い物が楽しめます。
ダウンタウンに隣接しているパイク・プレース・マーケット、その中にあるスターバックス1号店、そして坂を上ったところにあるスターバックスのロースタリー1号店などにもすぐ。ぜひチェックしてみてください。