シアトルのダウンタウンから車で北へ約15分のところにある、グリーン・レイク。緑色の湖面を湛えたこの小さな湖は、市民の憩いの場となっています。
のんびりレクリエーションを楽しめる場所
車の行き交いの激しい道路とトレイルは芝生と大木で隔たれているだけですが、園内に入ると意外に静かです。夏は賑わいますが、押し合いへし合いの混雑という状態には程遠く、ゆったりとした時間が過ごせます。
周遊トレイル:1周は2.8マイル(約4.5km)。東京にある皇居の周囲一周が約5kmなので、ウォーキングやジョギングにちょうどいい距離であることがわかります。内側はウォーキングやジョギングで両方向通行。外側は自転車やローラーブレードのみで反時計回りです。(厳格に守られていないので、注意が必要です)
湖:夏は、カヌー、カヤック、ウィンド・サーフィン。夏の間はレンタルのカヤックやボートなどもあります。冬の天気のいい日はカヤックやカヌーを持参して楽しんでいる人を見かけます。
園内の芝生や施設: 水泳、テニス、ミニゴルフ、野球、バスケットボール、バレーボールなど。
園内にある公共の劇場バスハウス・シアター: シアトル・パブリック・シアターによる演劇などの公演が楽しめます。
周辺:特に湖の北側や西側にレストランやカフェが集中しています。散歩がてら立ち寄るのも、楽しみの一つ。
湖の北岸や東岸に駐車場がありますが、小さいのですぐ満車になります。その場合は、路上駐車となります。
グリーン・レイクの歴史
ネイティブ・アメリカンはこの湖に独自の名前をつけていましたが、1855年にこの付近を United States Surveyor General のために測量していたデビッド・フィリップス氏が発見し、湖面にちょうど緑色の藻が大量発生していたため「Green Lake」と記録し、それが正式な名称になったと言われています。
その後、1869年にエーハート・セイフライド氏がグリーン・レイクの北東周辺地域132エーカーを所有地とし、白人では初めての入植者となりました。周辺の土地に住んでいたネイティブ・アメリカンとも友好を深め、後にはグリーン・レイク・ジョンと呼ばれるようになったそう。
この地域の開発が始まったきっかけは、フリーモントから路面電車が延長されたこと。グリーン・レイク周辺は、かの有名なオルムステッド兄弟によって1903年から1911年にかけて整備され、住民はもちろん、都市部に住む人たちの憩いの場となりました。
グリーン・レイクという名前の由来となった藻の問題が悪化することがあります。水遊びに出かける前に、公園管理局で水質の安全性を確認しましょう。