ダウンタウンの中心から数ブロック北にあるレイク・ユニオンは、上から見ると U のような形をした淡水湖です。南側はアマゾンの本社キャンパスなどがあるサウス・レイク・ユニオン、東側はイーストレイク、西側はウエストレイク、北側はフリーモントとウォーリングフォードという地域に囲まれた、街の真ん中にある湖で、カヤック、ボート、ヨット、カヌー、水上飛行機などで年中賑わっています。
レイク・ユニオンの南岸にあるレイク・ユニオン・パークという公園には、シアトル歴史産業博物館(MOHAI)、木造船センター(Center for Wooden Boats)などがあります。
シアトルの昔と今を産業の歴史を通して紹介するシアトル歴史産業博物館(MOHAI)は、1952年に開館しました。150年以上に及ぶシアトルの産業の歴史を写真や動画など、歴史を学ぶのにぴったりな展示物がいっぱい。年間入場者数は6万人を記録しています。
カヤックやカヌー、パドルボードなどが手軽に楽しめるのも、レイク・ユニオンのいいところ。自分で持っていない場合でも、Northwest Outdoor Center、Moss Bay、Agua Verde Paddle Club などでレンタルできます。丁寧に教えてくれるので、初心者でも安心です。
このレイク・ユニオンの北部にあるガス・ワークス・パーク(Gas Works Park)は、錆びて茶色くなった鉄塔が立ち並ぶ公園。1956年までは、シアトル市内の暖房用のガス製造所でしたが、マイアトル・エドワーズ(Myrtle Edwards)という女性の運動がきっかけで公園となりました。工業地帯が公園になったのは世界で初めてのことで、エドワーズさんの努力に敬意を表してマイアトル・エドワーズ・パーク(Myrtle Edwards Park)と名づけられましたが、彼女の死後、この公園を好ましく思わなかった遺族の希望で、現在の名前になりました。
レイク・ユニオン最大のイベントは、7月4日の独立記念日。ガス・ワークス・パークを中心に昼間からさまざまな催しが行われ、日没後の午後10時には湖面に設置されたバージから花火が打ち上げられます。この見物に押し寄せる市民や観光客の数は毎年数万人にのぼり、警察が出動して交通整理にあたるほどです。
レイク・ユニオンの北部の地域フリーモントやウォーリングフォードには、おいしいレストランやカフェが並ぶエリアがあります。