手頃で治安がいいと言われる住宅地、ウエスト・シアトル。アルカイ・ビーチの夜景スポットや夏のアクティビティで知られていますが、住宅地ならではの魅力も見逃せません。そこで、ウエスト・シアトル住民の目線で、おすすめのスポットやアクティビティをご紹介します。
1)サンデー・ファーマーズ・マーケットから始まる一週間
旬の食材を近隣農家が直売するファーマーズ・マーケットが、毎週日曜、ウエスト・シアトルの中心街、ジャンクションで開かれる。
「街が活気にあふれ、賑わいます。予定のない日曜は必ず足を運んで、季節の食材を調達します」
3)観光スポット「イージー・ストリート・レコード」
インディーズ音楽のメッカ、シアトルにおいてさえ今や貴重な存在の CD ショップ。そのなかで営業を継続している 『Easy Street Records and Cafe』 は、ウエスト・シアトルのみならず全米の音楽ファンにとって貴重な情報源。「音楽業界をサポートするためにも、ここでCDを購入します」という住民も多い。併設カフェも人気で週末は混み合うが、待ち時間にいろいろな音楽を試聴できるのが嬉しい。通を唸らせるような料理の名前にもご注目。
「州外から音楽好きの友達が来たら、観光スポットとして案内しています」
4)ちょっとしたスナックを食べ歩き
ジャンクション周辺は、ちょっとしたスイーツやスナックの食べ歩きにも最適。今や他州にまでその名を轟かせる本格フレンチ・ベーカリーの 『Bakery Nouveau』、パイ専門店 『A La Mode Pies』 など、目移りする。
5)再利用や手作りが楽しめる家プロジェクト
シアトルの長い冬を利用して DIY やクラフトを楽しむ人も多い。ウエスト・シアトルには、素敵な家具やインテリアショップもあるが、Wild Rose’s Antiques (4529 California Avenue SW)や Antique Mall of West Seattle(4516 California Avenue SW)で、中古家具を買ってアレンジしたり、自作アートをインテリアにしたりすれば、作る楽しみと使う楽しみが両方味わえる。
「『Northwest Art & Frame』 は、アート道具やデザイン小物の品揃えもいい。写真や絵画の額を入手するならシアトルで一番お買い得です」(写真家)
6)カフェで長居を
比較的のんびりとした時間が流れるウエスト・シアトル。勉強したり、おしゃべりしたり、カフェで数時間過ごすのもざら。
- 「コーヒーのクオリティなら『Realfine Coffee』」(コーヒー好き)
- 「『C&P Coffee Company』 は、とにかくゆっくりくつろげる場所」(主婦)
- 「Wifiがあって仕事場として利用できるのが 『Hotwire Coffee House』 と 『Freshy’s』。Freshy’sのスープはシアトル一だと思うので、試してほしい」(営業マン)
7)人気ナイトスポット
ウエスト・シアトルには、人気のブルーパブやバーレストランも多いが、シアトルの著名なシェフが本気で挑んだ、なじみのある、しかし「洗練された」中華料理と、ベタな中華風インテリアを再利用したキッチュな店内が、これまでにない斬新さを生み出しているチャイニーズ・パブ 『New Luck Toy』、2017年の春にオープンした 『Kizuki Ramen & Izakaya』 のウエスト・シアトル店などもある。ウエスト・シアトルはアジア風ナイトライフがクール!
「どちらの店も、一人でも利用しやすいのが嬉しいです」
8)冬の夜長は、ボードゲームで
全米でも随一のIT&ゲーム産業の発達しているシアトルにおいて、意外と人気が高いボードゲーム。数年前に巷で大ブレイクした 『Ticket to Ride』 や 『現代版人生ゲーム』 など、運・戦略・想像力・知識を駆使するドイツ系ボードゲームで、コミュニケーションが生まれ、一緒に遊ぶ時間を楽しむ。ボードゲームの販売やゲームを楽しむスペース(カフェ)を提供する 『Meeples Games』 はぜひ。
9)地元密着情報、ウエスト・シアトル・ブログ
ウエスト・シアトルに限定した地元密着型メディア 『West Seattle Blog(ウエスト・シアトル・ブログ)』は、シアトルのテレビ局で働いていたジャーナリストによる本格的なニュース報道が魅力。事件や事故のレポート、渋滞情報、新しい店、コミュニティのちょっといい話まで幅広く取り扱い、住民の絆と地元経済の活性化を強めている。
「朝晩の通勤時に、必ずチェックしています」
更新:2022年9月 文:渡辺菜穂子