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シアトルの注目ニュース&話題:2025年3月10日(月)〜14日(金)

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デトロイトの金融テクノロジーグループ Rocket Companies、シアトルの Redfin Corporation を買収

金融テクノロジーグループ(本社:デトロイト)の Rocket Companies がシアトルで創業した不動産リスティングサイト、Redfin Corporation を17.5億ドルで買収する契約を結びました。GeekWire が報じました。シアトル・タイムズによると、Rocket は Redfin の株式を全株式取引で12.50ドルで買い取るとの声明を発表。レッドフィンの株は金曜日に5.82ドルで取引を終え、シアトルに本社を構える同社の時価総額は約7.36億ドルとなっています。Redfin のCEOグレン・ケルマン氏は続投する予定。

米国中小企業庁(SBA)、サンクチュアリ・シティの地域事務所を移転する計画を発表

米国中小企業庁(SBA)は、シアトルを含む6つのサンクチュアリ・シティ(Sanctuary City)にある地域事務所を移転する計画を発表しました。サンクチュアリ・シティとは、移民の法的地位に関係なく、連邦移民当局との協力を制限する政策を採用している都市のことで、AP 通信によると、アトランタ、ボストン、シカゴ、デンバー、ニューヨークシティ、シアトルが対象となっており、移転先の詳細は未発表ですが、より費用効果が高く、アクセスしやすい場所への移転が予定されています。また、SBA は融資が申請できるのは米国市民のみとし、外国籍の住民の所有する企業は申請できないように条件を変更します。 これらの変更は、トランプ大統領の「開かれた国境の税金による助成金の廃止」という行政命令に基づき、移民政策に関する厳格な方針を反映しています。

シアトルのウォーターフロントに新しいバイクレーンが完成

©︎SDOT

ウォーターフロントの公園沿いに、パイオニア・スクエアとベルタウンを結ぶ1.2マイル((約1.9キロ)の自転車道(bike lane)が完成し、3月8日にオープンしました

さらに、今年の夏にはこの自転車道が0.6マイル((約0.9キロ)延長されるほか、2026年にはオリンピック彫刻公園とピア62の間のアラスカン・ウェイ東側に新しい自転車道が完成する予定です。シアトルのウォーターフロントは、アラスカン・ウェイ高架橋の撤去に始まり、大規模な再開発が進んでおり、昨年にはパイク・プレース・マーケットとウォーターフロントを結ぶオーバールック・ウォークも完成しました。

この自転車道には、スアクワミッシュ部族とマクルシュート部族との協力のもと、この地域の先住民の文化を反映した新しいアート作品が設置されています。このアートを手がけたのはシアトル出身でロサンゼルス在住のオスカー・トゥアゾン氏で、22組のダグラス・ファーの柱と梁、6本の柱でサリッシュの伝統的な家の柱を現代的に表現したものです。

シアトル・シーホークス、主力3選手を放出 オフェンスの再編成を実施

シアトル・シーホークスは、大幅なチーム編成を行いました。対象となったのは、QBジーノ・スミス、WRタイラー・ロケット、WR DKメトカーフの三人。NFL.com によると、シーホークスは、QBジーノ・スミスをラスベガス・レイダースへトレードし、レイダースは2025年の3巡目指名権をシアトルに提供することになります。2022年からシアトルで復活に成功し、在籍期間中に2度のプロボウル選出を果たしたスミスは、レイダースの新監督に就任した元シーホークスのピート・キャロルと再び組むことになります。また、ベテランのワイドレシーバー(WR)タイラー・ロケットは、シーホークス在籍10年を経て放出されました。さらに、シーホークスで6シーズンを過ごしたワイドレシーバー(WR)DKメトカーフはトレードを要請し、ピッツバーグ・スティーラーズに移籍して5年1億5千万ドルの契約を結びました。シアトルタイムズによると、これにより、DKメトカーフの年俸はNFLのワイドレシーバーとしては4番目となり、シアトルからのトレードを要請した際に示した希望を実現したことになります。

カナダ自由党の党首選挙でマーク・カーニー元カナダ銀行(中央銀行)総裁が当選 次期首相に就任へ 米国への報復関税の継続を表明

カナダの与党・自由党(Liberal Party)の党首選挙が行われ、マーク・カーニー元カナダ銀行(中央銀行)総裁が選出されました。2015年からカナダの首相を務めたジャスティン・トルドー首相(53)は今年1月に辞意を表明しており、正式に辞任した後、カーニー氏が第24代首相に就任します。首都オタワで行われた党員集会で勝利演説を行ったカーニー氏は、米国のトランプ政権による圧力に対抗し、米国からの輸入品に対する報復関税を継続することを表明しました。

以下は、カーニー氏がトランプ政権について演説で言及した部分です。演説全文はこちら

There’s someone who’s trying to weaken our economy. Donald Trump. Donald Trump has put unjustified tariffs on what we build, on what we sell, on how we earn a living. He’s attacking Canadian workers, families, and businesses. We can’t let him succeed and we won’t. I’m proud of the response of Canadians who are making their voices heard and their wallets felt. I’m grateful for how Canadian provinces are stepping up to the fight. Because when we’re united, we are Canada Strong. The Canadian government is rightly retaliating with our own tariffs that will have maximum impact in the United States and minimum impact here in Canada. My government will keep our tariffs on until the Americans show us respect … And make credible, reliable commitments to free and fair trade. In the meantime, we will ensure that all proceeds from our tariffs will be used to protect our workers.

The Americans want our resources, our water, our land, our country. Think about that for a moment. If they succeed, they will destroy our way of life. In America, healthcare is a big business. In Canada, it’s a right. America is a melting pot. Canada is a mosaic. America does not recognize differences. It does not recognize the First Nations. And there will never be rights to the French language. The joy of living, culture, and the French language are part of our identity. We must protect them; we must promote them. We will never, ever, trade them for any trade deal!

America is not Canada. And Canada never, ever, will be part of America in any way, shape, or form. We didn’t ask for this fight, but Canadians are always ready when someone else drops the gloves. So, Americans should make no mistake… In trade, as in hockey, Canada will win. But this victory will not be easy. We are facing the most significant crisis of our lives. We will have to do extraordinary things … together. We will have to build things we never imagined, at a pace we never thought possible. And above all, we must put people before money. We must unite, to build the strongest, fairest, and freest country in the world.

「私たちの経済を弱体化させようとしている者がいる。ドナルド・トランプだ。トランプは、私たちが作るもの、売るもの、そして生計を立てる手段に対して不当な関税を課している。彼はカナダの労働者、家族、企業を攻撃している。私たちは思い通りにさせるわけにはいかないし、決して思い通りにさせない。私は、声を上げ、消費行動で意思を示しているカナダ国民の反応を誇りに思う。私は、この戦いに立ち上がったカナダの各州に感謝している。なぜなら、私たちが団結するとき、カナダはより強くなるからだ。カナダ政府は当然の報復措置として、最大限アメリカに影響を与え、国内への影響を最小限に抑える関税を導入している。私の政権は、アメリカがカナダに敬意を示し、自由で公正な貿易への確かな約束を交わすまで、この関税を維持する。その間、関税による収益はすべて、カナダの労働者を守るために使われる」

「アメリカは私たちの資源、水、土地、そしてこの国を求めている。少し考えてみてほしい。もし彼らの思い通りになれば、私たちの生活様式は破壊される。アメリカでは医療が巨大ビジネスだが、カナダでは医療は権利だ。アメリカは「るつぼ」(melting pot)だが、カナダは「モザイク」(mosaic)だ。アメリカは多様性を認めない。先住民の権利も認めない。フランス語の権利が保障されることも決してない。生きる喜び、文化、そしてフランス語は、私たちのアイデンティティの一部だ。私たちはそれを守り、推進していかなければならない。どんな貿易協定とも引き換えにすることは、決してない!」

「アメリカはカナダではない。カナダがアメリカの一部になることは、いかなる形でも決してない。私たちはこの戦いを望んだわけではない。しかし、カナダ人は常に、相手が先にグローブを投げ捨てた(戦いを挑んできた)ときには戦う準備ができている。だから、アメリカ人は誤解してはならない。貿易においても、ホッケーと同じように、カナダは勝つ。だが、この勝利は容易なものではない。私たちは今、人生で最も重大な危機に直面している。私たちは、想像もしなかったものを築き、これまで考えられなかった速度で前進しなければならない。そして何よりも、金より人々を優先しなければならない。私たちは団結し、世界で最も強く、公正で、自由な国を築くのだ」

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