連邦所得税のオンライン申告ツール ワシントン州を含む12州で利用可能
バイデン政権は、連邦所得税を無料でオンライン申告できる Direct File の導入を発表しました。これは W-2賃金明細書を提出して標準控除を受ける納税者が対象で、現時点でワシントン州を含む12州のみで利用できます。Direct File の公式サイトはこちら。自分に利用資格があるかどうかは、こちらで確認できます。
キング郡の人口が0.3%増 郡人口で全米13位から全米12位に浮上
国勢調査局が14日に発表したデータによると、シアトルやベルビューのあるキング郡の人口は2022年7月1日から2023年7月日までの1年間に6,100人(0.3%)増加し、227万人に達したことがわかりました。シアトル・タイムズによると、2021年から2022年の同期間の増加率から半減しましたが、2011年以来維持してきた第13位から、12位に浮上しています。
ワシントン州とウクライナのキーウ州、姉妹州協定の締結に合意
ワシントン州のジェイ・インスリー知事は、ウクライナのキーウ州のルスラン・クラフチェンコ知事とタコマ市で会合を行い、姉妹州協定を結ぶことで合意しました。ウクライナの州と姉妹州協定を結んだアメリカの州は、ワシントン州が初めてです。インスリー知事室によると、2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、24,000人のウクライナ人がワシントン州に避難してきています。詳細はこちら。
TikTok 禁止法案 ワシントン州選出の連邦議員らが支持
米下院は13日、動画共有アプリTikTokの親会社 ByteDance 社に対し、制定後180日以内にTikTok及びその他のアプリの米国内の事業からの撤退を義務付け、これらのアプリを米国で禁止する法案を可決しました。シアトル・タイムズによると、米国下院エネルギー商業委員会の議長を務めるワシントン州スポケーン選出の共和党議員キャシー・マクモリス・ロジャーズ氏を含む議員らの支持によって下院を通過しました。ロジャーズ氏は先週、中国共産党がTikTokの中国系親会社であるバイトダンスを「アメリカ人民を操るために利用するかもしれない」と主張していました。ByteDance は近年、オンラインショッピングへの進出を目指して、2021年と2023年にベルビューにオフィスを設立しています。
平日の労働者の平均通行量 パンデミック前のわずか51%
シアトル・ダウンタウン・アソシエーション(SDA)の分析によると、平日にダウンタウンで働く人の平均通行量は、2023年は2022年から33%増の8万人に達しましたが、それでもパンデミック前の51%に過ぎないことがわかりました。詳細はSDAの公式サイト参照。
2023年はダウンタウン地域への観光客が増加
シアトルのダウンタウンは観光客が増えています。シアトル・ダウンタウン・アソシエーション(SDA)の分析によると、2023年のメモリアル・デーからレーバー・デーの間、ダウンタウンを訪れた観光客(100マイル以上離れた場所からの観光客)は350万人に上り、パンデミック後の最高値を記録しました。コンベンション・センターの新ビルのオープンにより、2023年に確保された新規コンベンションの数は2019年の合計を上回り、2023年7月から9月にかけてダウンタウンのホテルは2019年の同時期よりも多くの宿泊数を販売したことがわかっています。特に、テイラー・スウィフトがシアトルのルーメン・フィールドでコンサートを行った7月22日・23日の2日間にダウンタウンを訪れた人は約90万人で、少なくとも2018年以降で最も高い2日間の総訪問者数を記録しました。また、シアトル水族館やスペースニードルを含む多くのダウンタウンのアトラクションにおいて、2023年の市外からの訪問者数は2019年を上回ったことがわかっています。プロスポーツチームがすべてダウンタウン地域を本拠地としていることも、大きな影響を及ぼしています。
シアトル市長、商業ビルの住宅への転換を支援する法案を市議会に提出
シアトルのブルース・ハレル市長は14日、シアトルのダウンタウンを活性化する計画の一環として、既存の商業ビルの住宅への転換を支援する法案を市議会に提出しました。この法案は、住宅への転換を判断するための明確なガイドラインを設け、住宅用途への転換コストを削減することで、住宅不足の解決を実現することを目的としています。
シアトル市によると、住宅の建設は歴史的な水準に達しているにもかかわらず、雇用の増加率が住宅開発を上回っているため、住宅が不足し、市全体の家賃と住宅価格の上昇につながっています。同時に、リモートワークやハイブリッドワークの加速化、労働文化や嗜好の変化により、特にシアトルのダウンタウンでは商業スペースに対する需要が変化し、オフィスの空室率は20%強となっています。詳細はシアトル市長の公式サイト参照。
ワシントン州の経済・歳入最新報告
ワシントン州経済・歳入予測評議会は、2024年3月の経済・歳入最新報告書を公開しました。それによると、ワシントン州の雇用者数は、過去の修正により雇用水準が低下したものの、2月時点の予想より強い伸びが見られました。1月の季節調整済み非農業部門雇用者数は9,600人増加し、予想の3,700人を5,900人上回っています。建設業、製造業、宿泊・飲食サービス業が伸び、特に宿泊・飲食サービス業は2,300人増と最大の伸びとなりました。最も減少したのは運輸・倉庫業で2,300人減。政府雇用は、州政府教育部門の5,600人増により4,400人増となっています。しかし、過去の統計の下方修正と1月の予想以上の雇用増加の組み合わせにより、2月の雇用水準は予想を15,900人下回る結果となりました。2024年第1四半期の住宅建設は引き続き鈍化していますが、車とトラックの販売は伸びています。2024年2月11日~3月10日の主な州一般会計歳入額は、2月時点の予測を2,950万ドル(1.5%)下回りました。詳細はワシントン州経済・歳入予測評議会の2024年3月の経済・歳入最新報告書でご覧ください。
消費者物価指数、前年同月比3.2%増
米国労働統計局(BLS)が3月12日に発表したデータによると、消費者物価指数(CPI)は、2024年2月までの12ヵ月間で3.2%上昇しました。食料とエネルギーを除いた全項目は、1月の0.3%上昇に続き、2月は0.4%上昇しています。2月に上昇した項目には、住居、ガソリン、航空運賃、自動車保険、アパレル、レクリエーションが含まれます。食品は横ばいでしたが、外食は0.1%上昇しました。
ワシントン州予備選 バイデン大統領とトランプ前大統領が勝利
ワシントン州予備選挙の得票数の集計が12日に始まり、民主党は現職のバイデン大統領、共和党はトランプ前大統領が勝利したと発表されました。この日はジョージア州、ミシシッピ州、北マリアナ諸島、米国外で民主党の予備選挙、ハワイ州で共和党の党員集会が開かれ、AP通信が12日夜に発表したところによると、バイデン大統領は民主党の86%以上を獲得し、指名に必要な代議員1968人に到達したため、8月にイリノイ州シカゴで行われる民主党全国大会で正式に指名されることになります。また、トランプ前大統領は共和党の74%以上を獲得し、指名に必要とされる1215人の代議員に到達したことから、7月にウィスコンシン州ミルウォーキーで行われる共和党全国大会で正式に指名されることになります。
ブルックス・ランニングのジム・ウェーバー CEO が退任を発表
シアトルに本社を置くランニング・シューズとギアのメーカー、ブルックス・ランニングのCEOを23年にわたり務めたジム・ウェーバー氏が退任を発表しました。Footwear News は、同氏が2001年にCEOに就任し、ブランドの焦点をランニングに絞ることで、「ブルックスは倒産寸前の会社から、同氏が著書『Running With Purpose: How Brooks Outpaced Goliath Competitors to Lead the Pack』で取り上げたように、10億ドル規模のブランドへと変貌を遂げた」と報じています。2021年の収益は11億1000万ドルを超え、2023年には12億ドルと、2022年からさらに5%増加しました。シアトル・タイムズによると、110年近い歴史を持つブルックスは、2012年にウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイの独立子会社となりました。バークシャー・ハサウェイの副会長であるグレッグ・エイベル氏は、ウェーバー氏とブルックスのチームが成功したビジネスとブランドを築き上げたとの声明を発表しています。4月26日から後任は、同社の社長兼最高執行責任者であるダン・シェリダン氏。ウェーバー氏はシアトルにあるワシントン大学の卒業生で、25年前に現場代理人として入社し、2019年にCOO、2022年にCOO兼社長に就任しました。
オンライン小売 Zulily、復活の可能性が浮上
2009年にシアトルで創業し、女性と子ども向けの商品のフラッシュセールで大成功を収めながらも、経営不振に陥り昨年閉鎖されたオンライン小売 Zulily が再開される可能性が出ています。Beyond Inc.(Bed Bath & Beyond を買収した旧 Overstock)が Zulily を450万ドルで買収すると、Forbes や Seattle Times などが報じました。Zulilyは今月末に復活する Beyond Inc. のオフプライス部門 Overstock に統合されるそうで、Forbesは「Zulilyがオンラインで再開される時期は発表されていないが、歴史が繰り返されるのであれば、立ち上がりは早いだろう。Beyond Inc. は、Bed Bath & Beyond のオンライン販売再開に3ヶ月しか要しなかった」と分析しています。