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シアトルの注目ニュース:2024年10月7日(月)〜10月11日(金)

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紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3 Tsuchinshan-ATLAS)が地球に接近

10月12日(土)の日没後、西の地平線近くに現れた紫金山(ツーチンシャン)・アトラス彗星(C/2023 A3 Tsuchinshan-ATLAS)が、シアトルを含む全米各地で見られました。この彗星は2023年に中国の紫金山天文台と南アフリカのATLAS(小惑星地球衝突警報システム)望遠鏡の観測者によって確認されたもので、12日に見ることができたのは地球から約4400マイルのところまで接近したため。次に地球に接近するのは8万年後。NASA の公式サイトで詳細をご覧ください。

爆弾騒ぎで I-90が一時通行止めに

ベルビュー警察によると、12日午前10時36分頃、ベルビューの108th Avenue の3500ブロックで黒いメルセデスベンツがアイドリングしているとの通報があり、警察が出動。車内で寝ていた中年男性2名は薬物を所持しており、飲酒・薬物影響下運転の疑いが生じたため、警官がドライバーを起こしたところ、二人はその場から逃走。警官はスパイクベルトでタイヤをパンクさせましたが、容疑者らは時速約5マイル(約8km)でI-90西行きに入って逃走を続けたため、ワシントン州警備隊も追跡に加わって車両を停止させました。ドライバーは爆発物に点火しようとしたため警察に拘束され、車内から追加の爆発物が見つかったことから爆発物処理班が出動し、I-90は全車線が一時閉鎖されました。重罪の逮捕状が出ていた同乗者も拘束され、容疑者らは診察後、キング郡拘置所に送致される予定です。

ハリケーン被災地復興 ワシントン州からも災害対応チームなどを派遣

ワシントン州もハリケーン・ヘリーン(へレーネ)とハリケーン・ミルトンで被災した米国南東部の復興に協力しています。KIRO7によると、ワシントン・タスクフォース1は80名のボランティアと90,000ポンドの装備を被災地に送り、ハリケーン・ミルトンの上陸に対する準備を支援しました。また、アメリカ赤十字社北西部も50名以上のボランティアを派遣しています。さらに、ワシントン州軍事局は、サウスカロライナ州での被害評価のために災害対応チームと災害予備役2名以上を派遣しました。また、ワシントン州民やワシントン州政府職員は、ワシントン州政府が開設したポータルを通して安全に寄付することができます

ボーイング、従業員の10%の解雇を発表

ボーイングが今後数ヶ月で従業員の10%にあたる1万7000人を解雇すると発表しました。シアトル・タイムズピュージェットサウンド・ビジネスジャーナルによると、これは約1ヶ月前から続いている機械工組合のストライキによってワシントン州エベレット工場での航空機製造を縮小するためです。同社は、エベレット工場での767型貨物機の生産を2027年に終了し、新型777Xの展開を2025年から2026年に延期すると発表しました。

シアトルのレンタルビデオ店 Scarecrow Video、2年間の営業延長でファン歓喜

ビデオレンタルが主流だった1988年にシアトルで創業し、現在は非営利団体として運営されているレンタルビデオ店 Scarecrow Video の募金活動に60万ドルが集まり、さらに2年間にわたり営業が継続されることが決定しました。Scarecrow Video の公式サイトで詳細をご覧ください。

オピオイド危機対策 ワシントン州保健局がブプレノルフィンを使用する試験プログラムを開始

ワシントン州保健局(DOH)は、オピオイド危機に対応するために、複数の郡で初動対応をするファーストレスポンダーと提携し、ブプレノルフィン(buprenorphine)を投与する試験プログラムを開始しました。同局によると、ブプレノルフィンは、オピオイド使用障害を治療し、過剰摂取のリスクを軽減するために使用される薬で、禁断症状を和らげ、患者が治療やサービスに取り組むことにつながりやすくなります。また、このプログラムを通じてファーストレスポンダーがより多くの命を救い、多くの人々が治療を開始できるようにすることも目的の一つです。

シアトル市議会、警察官の採用ボーナス引き上げとCCTVなどの導入を可決

シアトル市議会は8日、シアトル警察の採用ボーナスをこれまでの30,000ドルから最大50,000ドルに恒久的に引き上げ、他のインセンティブも提供する法案を賛成6・反対1で可決しました。これは、シアトル警察(SPD)が抱える過去最大の人員不足と採用の課題を緩和するためで、対象は他の警察署に勤務している警察官です。また、銃犯罪や人身売買、継続的な犯罪に対応するため、シアトル市議会は、史上初となるCCTV(Closed-Circuit TV)など監視技術の導入を賛成7・反対1で可決しました。詳細はシアトル市議会の公式サイトでご覧ください。

Costco、過去1年間で29の倉庫店を新規開店

Costco(本社:ワシントン州イサクア)はこの1年間で29の新しい倉庫店を開店し、1店舗を移転しましたが、さらに26の倉庫店の開店と3店舗の移転を計画していると、シアトル・タイムズが報じています。前会計年度の終了時点での店舗数は890店舗で、そのうち614店舗がアメリカにあります。Investing.com によると、ハリケーン・へリーンと東海岸の港湾ストライキに備えたパニック買いが原因で、9月の売上高は8月の7.1%から大幅に上昇しました。

約100匹のアライグマが民家の庭を占拠 35年にわたり餌付けしていた女性が救助要請

シアトル近郊のポールスボで35年にわたり野生のラクーン(アライグマ)に餌付けをしていた女性が、自宅の庭を100匹近くのアライグマに占拠されたと通報し、救助を求めました。この女性は、アライグマが6週間前に爆発的に増え、昼夜にわたり食べ物を要求することから、10月3日に救助を求め、車で自宅から逃走したと話しています。アライグマを捕獲して移動させる費用の見積もりは1匹あたり最大500ドルだそう。保安官はワシントン州魚類野生生物局に問い合わせるよう勧めたとのことです。なお、ワシントン州魚類野生生物局の公式サイトには、自分や自分の子ども、隣人、ペットに被害が及ぶ可能性があることから、”Don’t feed racoons.”(ラクーンに餌をやらないこと)と明記されています。

ワシントン大学のデビッド・ベイカー教授、ノーベル化学賞を受賞

ワシントン大学医学部の生化学教授であり、UW Medicine Institute for Protein Design(タンパク質設計研究所)の所長を務めるデビッド・ベイカー氏が、計算タンパク質設計の功績により2024年のノーベル化学賞を受賞しました。ベイカー氏は、タンパク質構造予測の分野で評価されたディープマインドのデミス・ハサビス氏とジョン・M・ジャンパー氏と共にこのノーベル賞を受賞しています。授賞式は12月10日に行われます。

「ノーベル賞受賞者の仲間入りを果たしたことは、デビッド・ベイカー氏の献身と革新の証です」とワシントン大学のアナ・マリ・カウセ学長はニュースリリースで述べています。「ワシントン大学は、画期的で影響力のある研究を推進する場であることを誇りに思い、デビッドの素晴らしい栄誉を心から祝福します」

マウント・アダムスで火山活動が活発化

米国地質調査所(USGS)のカスケード火山観測所(CVO)と太平洋北西部地震ネットワーク(PNSN)は、9月にワシントン州南西部にあるマウント・アダムズでM0.9〜N2.0の6回の地震を観測しました。ニュースリリースによると、通常、マウント・アダムスでは2~3年に1回ほどしか地震が発生しないため、今回の活動は例外的と考えられていますが、現時点では地震活動が懸念されるレベルに達している兆候はなく、マウント・アダムズの警戒レベルと色分けコードは「緑(正常)」のままです。

「シアトルは正しい方向に向かっている」48%が回答 シアトルメトロ商工会議所調査

シアトルメトロ商工会議所は8日、今年9月5日から15日にかけて実施した新しい調査で、「シアトルは正しい方向に進んでいる」と回答した人は48%で、2年前の30%から増加していることがわかったと発表しました。この調査は700人の有権者を対象に行われたものです。生活の質を示す指数は1から10のスケール(10がpositive)で4.66を記録し、2023年の4.23、2022年の3.89から上昇しました。一方、「シアトルから引っ越すことを検討している」と答えた人の割合は46%と今春の49%から減少しましたが、シアトルから引っ越す場合の理由として挙げられている理由で「犯罪・治安」は今春の27%から30%に、「リーダーシップ」は今春の8%から11%に増加しています。シアトルが抱える課題についての回答でも、「犯罪・麻薬・治安」が41%と最も多く、次いでホームレス(37%)、生活費・手頃な住宅(28%)、政府・政治家・公共リーダー(17%)と続きます。また、ダウンタウンでは以前より安全だと感じるものの、81%はダウンタウンの中心部の今後に懸念を示しています。調査結果の詳細はこちらでご覧ください

米国の13州およびワシントンD.C.が TikTok を提訴 若者のメンタルヘルスに悪影響

米国の13州およびワシントンD.C.が TikTok を提訴し、同社のアプリが若年層が依存するように設計され、メンタルヘルスに悪影響を与えていると主張しました。ワシントン州も同社を提訴した州の一つで、ニュースリリースによると、ボブ・ファーガソン司法長官は「TikTok が若者をターゲットにした機能で強迫的かつ過剰な使用を促し、ユーザをプラットフォームに意図的に依存させており、州の消費者保護法に違反している」「TikTok が内部調査で若年層ユーザに対するリスクを把握していたにもかかわらず、同プラットフォームの安全性やコンテンツ管理に関して誤解を招く公表を行っていた」と非難しています。なお、訴状の重要な部分は同社が機密事項と主張する資料に依拠しており、その情報はまだ公開されていないため、ファーガソン氏は裁判所に公開を求めています。

連邦取引委員会(FTC)によるアマゾンに対する反トラスト法訴訟

連邦取引委員会(FTC)と18州と自治連邦区プエルトリコによるアマゾンに対する反トラスト法訴訟のほぼ全てが進行することが、7日に公開された裁判資料から明らかになりました。GeekWire によると、これには、アマゾンの Fulfillment by Amazon、Amazon.com 上の Buy Box、および価格アルゴリズム「Project Nessie」に関連するFTCのすべての主張が含まれているということです。判事がアマゾンの申し立てを認めたのは、特定の州の主張に関連する一部の側面、ペンシルベニア州、ニュージャージー州、オクラホマ州、メリーランド州の主張に関連する部分のみでした。シアトル・タイムズによると、アマゾンは FTC の主張を否定し、昨年12月に訴訟却下を申し立てていました。この裁判は2026年10月に始まることが予定されています。

ボーイングと労働組合、7日に交渉を再開

西海岸で3万3000人の従業員が所属する国際機械工・航空機工労働組合(International Association of Machinists and Aerospace Workers:IAM)のストライキが4週目に入りました。IAMは9月13日にストライキに入り、これまでに2回の交渉が決裂しましたが、10月8日に交渉を再開するとシアトル・タイムズロイターなどが報じています。

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