ワシントン州で2020年2月29日にアメリカで最初の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）による死亡者が確認されてから1年が経過した2日、ワシントン州保健局による集計で、ワシントン州で新型コロナウイルス感染症による死者が5,000人を超えたことがわかりました。
Washington passes somber milestone: 5,000 COVID deaths
Today the state marks a devastating milestone. Since the first COVID-related death here on February 29, 2020, more than 5,000 people in Washington have died of #COVID19.
— WA Dept. of Health (@WADeptHealth) March 4, 2021
ワシントン州のインスリー知事は、「COVID-19により5,000人を超えるワシントン州民が亡くなったことを受け止め、愛する人を失った家族を悼み、死亡者を増やさないよう協力しているワシントン州民に感謝しましょう」と呼びかけ、亡くなった人それぞれが家族、友人、地域社会における損失を表しており、数字以上のものであると述べました。
As we recognize the loss of 5,000 Washingtonians to COVID-19, let us both mourn for the families who have lost loved ones and be thankful for the Washingtonians who have pitched in to prevent further passing.
— Governor Jay Inslee (@GovInslee) March 4, 2021
また、ワシントン州民が感染対策を続けることでお互いの健康を守ってきたことに感謝し、他の州のような死亡率となっていないことを指摘し、「ワシントン州民はお互いに正しいことをしている。感染・入院・死亡を減らすために、できることをすべてやり続ける、そうすれば、より多くのワシントン州民がこのパンデミックを乗り越え、健康的な生活を楽しむことができるようになる」と、感染対策の継続を呼びかけました。
ワシントン州保健局はニュースリリースで、「新しいデータではCOVID-19による感染・入院・死亡は減少しているように見えるが、ワクチンの数が増えていることも楽観的な見方の原因となっている。しかし、今は警戒を怠る時ではない」と、引き続き感染対策を行うよう呼びかけています。
ワシントン州のシャー保健局長官は、「悲しい真実は、このパンデミックが終わっていないということだ」と述べながらも、「しかし、希望もある。我々には、このウイルスの蔓延を抑止する力がある。マスクを着用し、手を洗い、身体的距離を保ってほしい。家族や地域社会を守るのは私たち全員の責任だ」と、引き続き感染対策を行うよう呼びかけました。
また、シャー保健局長官は、亡くなった5,000人を超えるワシントン州民のために、3月4日正午に一分間の黙とうを捧げることを呼びかけています。
ワシントン州全体の集計（3月2日）：
累計感染者数 342,236人（前日比+799）
累計入院者数 19,466人（前日比+33）
累計死者数 5,012人（前日比+24）
累計検査数 5,320,381
ワクチン接種回数 1,760,668
死亡率 1.5%
詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。
アメリカでは従来の新型コロナウイルスよりも感染力が強く、重症化する可能性もある変異株による感染も報告されていることから、CDC や専門家は規制を緩めたり解除したりするのではなく、引き続き感染対策を行うよう呼びかけています。