今月発表された世界大学学術ランキング（Academic Ranking of World Universities：ARWU）で、シアトルのワシントン大学が全体18位、米国の公立大学としては3位にランク入りしました。
2003年から上海交通大学の大学研究センターが発表を開始し、2009年に ShanghaiRanking Consultancy に引き継がれた ARWU は、世界の大学の研究機関としての貢献度を下記の4つのカテゴリにおいて評価しています。
- 教育の質：ノーベル賞やフィールズ賞を受賞した教育機関の卒業生数（10%）
- 教員の質：ノーベル賞やフィールズ賞を受賞した職員数（20%）、引用度の高い研究者数（20%）
- 研究業績：ネイチャー誌およびサイエンス誌に掲載された研究論文数（20%）Science Citation Index-Expanded および Social Science Citation Index に索引付けされた論文数（20%）
- 一人当たりの業績：教育機関の一人当たりの業績（10%）
1位はハーバード大学、2位はスタンフォード大学、3位はマサチューセッツ工科大学（MIT）。そしてケンブリッジ大学、カリフォルニア大学バークレー校、プリンストン大学、オックスフォード大学、コロンビア大学、カリフォルニア工科大学、シカゴ大学と続きます。
ワシントン大学で最も高く評価されている分野は、大気科学（atmospheric science）が世界1位、海洋学が世界2位、公衆衛生学が世界4位、生物科学、歯学・口腔科学、教育学、図書館・情報科学が世界7位、臨床医学が世界10位です。
アジアでは、中国の精華大学が22位でトップ。50位以内には、東京大学（27位）、北京大学（29位）、中国の浙江大学（33位）、京都大学（39位）、上海交通大学（46位）が入っています。