山火事の煙の影響により、ワシントン州西部でも大気の質が9日から11日にかけて悪化し、2020年9月以来最悪の汚染レベルとなりました。
10日にはカスケード山脈のふもとの町スカイコミッシュの近くで山火事が発生。乾燥した状況で焼失面積が急速に広がり、US2沿いの町インデックスからスカイコミッシュにかけて避難命令が出されました。
⚠️ US 2 between Index and Skykomish will remain closed today due to the #BoltCreekFire. These photos were taken this morning from inside the closure. This is why the road is shut down. pic.twitter.com/oWlRGFJgHH
— WSDOT Traffic (@wsdot_traffic) September 11, 2022
11日時点でもこの区間は住民の避難と緊急車両の通行を優先するため、通行止めとなっています。
シアトルのあるキング郡でも、AQI(エーキューアイ)が上昇。2020年9月の汚染レベルには及びませんでしたが、世界の主要都市の大気汚染レベルをランキングする IQAir によると、10日午前7時時点のシアトルの AQI は170に達し、一時は世界ワースト1位になりました。
その後、11日にはシアトル地域全体で AQI が改善し、許容範囲(Moderate)内の90まで下がりました。
UPDATE: We’re seeing air quality improvements in our region and look to be on track for clearing out Monday afternoon. https://t.co/fD3bJIlEy1
— NW Clean Air Agency (@NWCleanAir) September 12, 2022
ワシントン州保健局は、大気中に山火事の煙が観測された場合、屋外での活動を最低限にすること、窓やドアを閉めておくこと、可能な限り屋内に留まること、自宅の中で空気を清浄する部屋(clean room:クリーン・ルーム)を決め、その大きさに合ったポータブルの HEPA 空気清浄機(air purifier)を使用することなどを推奨しています。