アラスカ航空グループとハワイアン・ホールディングスは3日、アラスカ航空がハワイアン航空を19億ドルで買収し、経営統合することで合意したと発表しました。
ニュースリリースによると、アラスカ航空(本社:ワシントン州シータック)はハワイアン航空(本社:ハワイ州ホノルル)の株式を1株あたり現金18ドルで取得し、取引額はハワイアン航空の純債務9億ドルを含む総額19億ドルとなります。
アラスカ航空は、米国第5位の航空会社として、ハワイアン航空との統合ネットワークを通じて29の外国の都市への直航便を含む138の都市への就航が可能になることに加え、アラスカ航空が加盟しているワンワールド・アライアンスを通じて1,200以上の都市へのアクセスが可能になります。
これでハワイアン航空がなくなるわけではなく、統合後にも両ブランドは維持されるとのこと。ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港(旧称ホノルル国際空港)がアラスカ航空の重要なハブ空港となり、ハワイから米国本土へ向かう便を拡充するほか、西海岸の旅行者にとってはアジアおよび太平洋全域へのコネクションをさらに充実させる計画。また、ハワイアン航空のロイヤルティ会員は、世界29社の提携航空会社でマイルを獲得・交換できるほか、ワンワールド・アライアンス加盟航空会社のエリート特典、世界各地のラウンジの利用拡大、提携クレジットカードの特典などが利用できるようになると発表されています。
シアトル・タイムズは「この驚くべき展開により、アラスカ航空は、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドのデスティネーションへ、太平洋を横断する航路を運航する長距離用ワイドボディ機を含む旅客機を導入し、国際的な事業拡大に乗り出すことになる」と報じました。両航空の取締役会は経営統合を承認しており、アラスカ航空のベン・ミニクッチCEOはこの取引が政府の承認を得て、来年末までに最終決定されることを望んでいると述べています。