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アマゾン「2040年までにカーボン・ニュートラルを実現」

アマゾン(本社:シアトル)が、「2040年までにカーボン・ニュートラル(carbon neutral)を実現する」と宣言し、2050年より早く化石燃料と地球温暖化ガスの排出を抑える対策をとることを呼びかける「The Climate Pledge」をジェフ・ベゾス CEO が発表しました。

カーボン・ニュートラル(carbon neutral)とは、排出する二酸化炭素の分量と、吸収される二酸化炭素の分量を同じにし、二酸化炭素排出量を実質ゼロにすること。商品の配送にトラックやトレーラー、飛行機の利用に依存している同社にとって大きなチャレンジですが、2年前に宣言した再生可能エネルギー100%の取り組みを2030年までに実現すると期限を設け、ミシガン州プリマスに拠点のあるリヴィアン社に電気トラック10万台を発注するほか、大気中の二酸化炭素を取り除くための森林再生プロジェクトに1億ドルを投じることなどを通じて実現するとしています。こうした取り組みの現状は、新たに開設されたウェブサイトで見ることができます。

同社に気候変動への対策を求める従業員グループ 『Amazon Employees For Climate Justice』 はこの宣言を「大きな勝利」とした一方で、「十分ではない」と評しています。「同社がその力を利用して原油とガスの会社による新たな化石燃料の発見と採掘を援助し、気候変動を否定する政治家やシンクタンクに献金し、気候変動避難民を抑圧する限り、従業員は声を上げ続ける」。また、パリ協定(The Paris Agreement)だけでは持続可能な世界を作ることができないとし、同社が二酸化炭素の排出量を発表する際に含めないサプライチェーンはどこかという質問を経営陣とともに理解し、透明性と説明責任を実現していきたいとしています。

同グループは20日午前11時30分にストライキを行う予定。スウェーデンの環境活動家グレタ・エルンマン・トゥーンベリさんが始め、学生が主導して行う世界規模のストライキ「Global Climate Strike」の一環。9月23日にニューヨークで開催される国連気候行動サミットに向け、9月23日から27日の間に世界各地で実施されます。



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