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「アメリカで最も安全な都市」ランキング 2019年版 1位はメリーランド州コロンビア

パーソナル・ファイナンス情報サイト WalletHub が発表した「アメリカで最も安全な都市」ランキングで、メリーランド州コロンビアが比較対象となった182都市で総合1位に選ばれました。

Source: WalletHub

このランキングは、人口の多い全米150都市と、各州で最も人口の多い都市を少なくとも2都市をあわせた合計182都市を、(1)住宅・地域の治安 (2)自然災害の確率 (3)経済的な安定 の3つの分野における41の基準で評価しています。

住宅・地域の治安では「テロ攻撃の存在」「銃乱射事件の数」から「住民一人当たりの性犯罪者登録数」「住民一人当たりの警察官・消防員数」「住民一人当たりの交通事故による死者の数」、自然災害の確率では地震や洪水、ハリケーンや山火事のリスクレベル、経済的な安定では失業率やアイデンティティ盗難の住民一人当たりの苦情件数、雇用率などが含まれています。

上位10位は次のとおりです。

1位 メリーランド州コロンビア
2位 ニューヨーク州ヨンカーズ
3位 テキサス州プレイノ
4位 アリゾナ州ギルバート
5位 バーモント州サウスバーリントン
6位 バージニア州バージニアビーチ
7位 ノースダコタ州ビスマーク
8位 ニューハンプシャー州ナシュア
9位 アリゾナ州チャンドラー
10位 ロードアイランド州ワーウィック

総合1位となったメリーランド州コロンビアは、1967年に作られた計画型コミュニティ。2016年には Money 誌に「アメリカで最も住みやすい街」に選ばれるなど、高く評価されていますが、このランキングでも住宅・地域の治安で3位と高評価。自然災害の確率と経済的な安定面ではそれぞれ63位と77位となっています。

ワシントン州では、バンクーバーが28位、スポケーンが115位、シアトルが150位、タコマが159位。シアトルは経済的な安定では全米6位ですが、住宅・地域の治安で150位、自然災害の確率で141位となっています。

WalletHub のウェブサイトでも紹介されていますが、ギャラップが今年9月に発表した調査結果によると、アメリカ人の半分近くが銃乱射事件やテロ攻撃の被害者になることについて「very worried」(19%)「somewhat worried」(29%)と回答しています。

この調査が実施されたのは、今年8月、オハイオ州デイトンで9人、テキサス州エルパソで22人、合計31人が死亡する2件の銃乱射事件が24時間以内に起きた直後で、回答者はこれらの2件の事件が起きる前よりも心配するようになっていると回答。ラスベガスで58人が死亡する銃乱射事件が起きた直後の2017年10月は39%、サンベルナルディノで14人が死亡する銃乱射事件が起きた直後の2015年12月は38%だったことから、上昇していることがわかります。

しかし、心配の度合いはデモグラフィで異なっており、心配であると回答した人の割合は、共和党員や共和党寄りの無所属よりも民主党員や民主党寄りの無所属が、銃を所有している人より銃を所有していない人が、男性より女性が、35歳以上より18~34歳の若年成人が高くなっているのが、最も特筆すべきことと、ギャラップは指摘しています。



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