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北米の広範囲でオーロラを観測 シアトルの市街地でも

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シアトルの北のエベレットの住宅街の上空に広がるオーロラ
2024年5月10日 Chiaki 撮影

夜空が赤、黄、緑、紫など、さまざまな色で彩られる、幻想的な現象オーロラ。この現象を見る確率が高い場所は、北アメリカではアラスカ、カナダのノースウエスト準州やユーコン準州など、北極圏(北緯66度以上の地域)に含まれるか、それに近い地域が有名です。

シアトルの北東のウディンビルの住宅街の上空に広がるオーロラ(左の写真には北斗七星も見える)
2024年5月10日撮影

シアトルの緯度は北緯47度なので、普通ならそこまで大規模なオーロラを頻繁かつ鮮やかに見ることのできる場所ではありませんが、2024年5月10日(金)から5月11日(土)未明にかけて、雲ひとつなく晴れたシアトルの市街地を含むワシントン州の夜空に美しいオーロラが広がるという、非常に珍しい現象が起きました。

米国南部のテキサス州やアラバマ州、フロリダ州などでもオーロラが見えたことから、今回がいかに貴重な現象だったかがわかります。

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磁気嵐の強度 G1〜G5

このような規模のオーロラが北米の緯度が低い地域でも見られたのは、太陽の活動が非常に活発化によるコロナ質量放出(Coronal mass ejection、CME)という現象が起き、地球で強い磁気嵐(じきあらし:geomagnetic storm)が起きたため。

磁気嵐の強度は NOAA によってG1(Minor)からG5(Extreme)まで5つのレベルに分類されますが、なんと5月10日(土)にG5(Extreme)が観測されたと発表されていました。

市街地でもオーロラが見える展開に

オーロラを見るには、基本的にはできるだけ暗い場所、それも都市部の人工光から離れた場所がおすすめです。

シアトル近辺なら、シアトルの北にあるマカティオ(Mukilteo)やエドモンズ(Edmonds)の海岸、ウエスト・シアトルのアルカイ・ビーチ(Alki Beach)などが、お勧めの撮影ポイントとして挙げられます。下の写真は、オーロラを見ようと集まった人たちで賑わっていたエドモンズ・ビーチで撮影されました。

シアトルの北のエドモンズ市のビーチの上空に広がるオーロラ(電線がある場所でオーロラが見える)
2024年5月10日 Shiro 撮影

でも、今回は、街灯もついている住宅地はもちろん、市街地にある公園などからも肉眼でぼんやりと見ることができた上、iPhone などのスマホのカメラを通して鮮やかな色を見ることができたのです!

ソーシャルメディアでは、たくさんの方々が「自宅から見えた」「まさかシアトルで見られるなんて」と、写真を次々とシェアしていました。ジャングルシティでも Facebook で「ゆる募」したところ、ベルビュー、ショアライン、ウィッビー・アイランド、エベレット、ボセル、ウディンビルなどから、ユーザの方々が写真をシェアしてくださいました。

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