今年5月、シアトル地域では珍しいオーロラを見ることができましたが、再びその現象を目撃するチャンスが訪れました!
現時点で磁気嵐の強度は7月30日はG3(Strong)、7月31日と8月1日はG2(Moderate)と予想されていて、5月のG5(Extreme)には及日ませんから、5月のあのオーロラの再来を期待するとハズレそうですが。
NOAA(海洋大気庁)の宇宙天気予報センター(SWPC)によると、大規模な太陽フレア・CME(コロナ質量放出)が複数回発生しており、7月30日(火)から8月1日(木)にかけて地球に到達する可能性があるそうです。そのため、この期間に地磁気嵐注意報(geomagnetic storm watches)が出されました。
予報にはまだ不確定な部分がありますが、CME が夜間に到達した場合、カナダ、米国北東部、中西部の北部、オレゴン州北部までオーロラが見える可能性があります。
オーロラとは
オーロラとは、北極や南極に近い地域で見られるもので、夜空が赤、黄、緑、紫など、さまざまな色で彩られる、幻想的な現象です。
この現象は、英語では aurora または aurora borealis といいます。また、北半球では northern lights、そして南半球では southern lights や aurora australis ともいいます。
この現象を見る確率が高い場所は、北アメリカではアラスカ、カナダのノースウエスト準州やユーコン準州など、北極圏(北緯66度以上の地域)に含まれるか、それに近い地域がオーロラを頻繁に見ることのできる場所として非常に有名です。
通常、ここワシントン州では地平線に沿ってぼんやりとオーロラが見えることはありますが、2024年5月10日(金)から5月11日(土)にかけては米国本土で上空にオーロラが広がるという、珍しい現象が起きました。
磁気嵐の強度 G1〜G5
通常はここワシントン州ではなかなか見ることのできないオーロラが見られるのは、太陽の活動が活発になったとき。太陽の活動が活発になると、磁気嵐(じきあらし:geomagnetic storm)の強度が高まります。
この強度は NOAA によってG1(Minor)からG5(Extreme)まで5つのレベルに分類されています。
今回、7月30日はG3(Strong)、7月31日と8月1日はG2(Moderate)と予想されています。
シアトル地域でオーロラが見られる場所・時間帯
幻想的なオーロラは、肉眼でも見ることができます。
まず、できるだけ暗い場所、それも都市部の人工光から離れた場所で、北の空を一望できる場所を見つけましょう。
シアトル近辺なら、シアトルの北にあるマカティオ(Mukilteo)、エドモンズ(Edmonds)、ウエスト・シアトルのアルカイ・ビーチ(Alki Beach)の海岸などがお勧めの撮影ポイントです。
そして一番大事なのは、完全に暗くなるまで待つこと。2024年5月10日(金)の日の入りは午後8時34分ですが、オーロラは夜中の午前零時を過ぎてからくっきりと見られるようになるそうなので、水平線や地平線沿いに、いつもの夜とは違う色が動きが見えるかどうか、辛抱強く待ってみましょう!
今年5月は磁気嵐の強度がG5(Extreme)となり、明かりのある市街地からもオーロラが見えただけでなく、スマートフォンでも撮影することができました。NOAA によると、G5(Extreme)まで達するのは非常に稀です。