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ワシントン州各地でもオーロラ観測 2024年10月10日〜11日未明

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10月9日(水)にコロナ質量放出(CME)が観測され、10月10日(木)にG4規模の地磁気嵐が発生し、シアトル地域でも頭上にオーロラを見ることができました。

もくじ

オーロラ情報

オーロラの情報は、NOAA Space Weather Prediction Center や National Weather Service、アラスカ大学フェアバンクス校の情報などが参考になります。

オーロラとは

2024年5月10日にシアトル地域で頭上に見えたオーロラを iPhone で撮影

オーロラとは、基本的に北極や南極に近い地域で見られるもので、夜空が赤、黄、緑、紫など、さまざまな色で彩られる、幻想的な現象です。

この現象は、英語では aurora または aurora borealis といいます。また、北半球では northern lights、そして南半球では southern lights や aurora australis ともいいます。

この現象を見られる確率が高い場所は、北アメリカではアラスカ、カナダのノースウエスト準州やユーコン準州など、北極圏(北緯66度以上の地域)に含まれるか、それに近い地域がオーロラを頻繁に見ることのできる場所として非常に有名です。

通常、ここワシントン州では地平線に沿ってぼんやりとオーロラが見えることはありますが、2024年5月10日(金)から5月11日(土)にかけて米国本土の上空にオーロラが広がるという、珍しい現象が起きました。

磁気嵐の強度 G1〜G5

通常はここワシントン州ではなかなか見ることのできないオーロラが見られるのは、太陽の活動が活発になったとき。太陽の活動が活発になると、磁気嵐(じきあらし:geomagnetic storm)の強度が高まります。

この強度は NOAA によってG1(Minor)からG5(Extreme)まで5つのレベルに分類されています。

NOAA によると、今回予測されていたコロナ質量放出(CME)は、地球に米国東部標準時午前11時15分に到達し、その速度は時速150万マイルに達しました。CMEの強度や構造は、地磁気嵐の強さを評価するために慎重に監視されていますが、その規模と潜在的な影響により、現在G3(Strong)レベルが予想されており、G3以上の警告が発令されています。なお、G4(Severe)レベルの発生も引き続き可能性が高く、CMEの初期観測によると、わずかにG5(Extreme)レベルに達する可能性もあります。条件が揃い次第、警報が発令されるとともに最新情報が提供されます。

シアトル地域でオーロラが見られる場所・時間帯

幻想的なオーロラは肉眼でも見ることができますが、雲がない夜に「オーロラが見えるかも」と予報が出ていたら、できるだけ暗い場所、それも都市部の人工光から離れた場所で、北の空を一望できる場所を見つけるのがおすすめです。

シアトル近辺なら、シアトルの北にあるマカティオ(Mukilteo)、エドモンズ(Edmonds)、ウエスト・シアトルのアルカイ・ビーチ(Alki Beach)の海岸などがおすすめの撮影ポイントです。

そして一番大事なのは、完全に暗くなるまで待つこと。オーロラは夜中の午前零時を過ぎてからくっきりと見られるようになるそうなので、水平線や地平線沿いに、いつもの夜とは違う色が動きが見えるかどうか、辛抱強く待ってみましょう!

今年5月は磁気嵐の強度がG5(Extreme)となり、明かりのある市街地からもオーロラが見えただけでなく、スマートフォンでも撮影することができました。NOAA によると、G5(Extreme)まで達するのは非常に稀です。

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