11月4日に投票が締め切られ、開票集計が続けられているワシントン州の一般選挙。
ワシントン州最大の都市シアトルの市長選挙は、約4分の3の票の集計が終了し、元市議会議長で弁護士のブルース・ハレル氏(63)が62%の得票率で当選が確定したと、シアトル・タイムズなどが報じました。
来年1月1日にシアトル市の第57代市長に就任することになるハレル氏は、アジア系アメリカ人の市長としてはシアトル初、黒人の市長としては2人目。ハレル氏の母方の祖父母は、戦前に日本からシアトルに移住した日系1世で、アメリカで生まれた日系2世の母親と、アフリカ系の黒人のもとに生まれたハレル氏は、フットボールのスカラシップでワシントン大学に入学。卒業後は弁護士として働き、2007年にシアトル市議会に初当選を果たしました。2018~2019年にシアトル市議会議長を務めています。
シアトルや今、ホームレス問題、住宅価格の高騰、警察組織改革・治安問題に直面しており、Crosscut は、「有権者は、これらに対する即時かつ永続的な解決策を求めている」と報じています。
また、シアトルのあるキング郡のキング郡行政長官選は、現職のダウ・コンスタンティン氏が4期連続当選を果たしました。シアトルやベルビューのあるキング郡は、人口226万人を抱えるワシントン州最大の郡。同氏は路上生活者への住居提供、気候変動、ピュージェット湾の環境保護・再生を最優先事項に掲げています。
集計結果は、各郡が11月23日に承認し、州務長官が12月2日に承認して正式決定となります。
ワシントン州の2021年の一般選挙の集計結果は、州務長官事務所公式サイトや各郡の公式サイトからアクセスできます。