カナダ政府は9日、ワクチン接種を完了した米国在住の米国市民と米国永住権保持者を対象に、観光など不要不急の目的でのカナダへの入国規制を緩和しました。
今回の規制緩和により、米国からカナダに入国するには、次の条件を満たす必要があります。
- 米国在住の米国市民、または米国永住権保持者であること
- 無症状であること
- 入国14日前までにカナダ保健省が承認した新型コロナウイルスのワクチンの規定回数の接種を終えていること
- ワクチン接種を完了した状態であること(例:8月1日に最後のワクチンを接種した場合、8月16日を14日経過した1日目となる)
- 入国前にワクチン接種証明をArriveCANに登録し、受取書(レシート)を保存しておくこと(英語またはフランス語であること。それ以外の言語での証明書は正式に英語またはフランス語に翻訳して登録する必要あり)。
- カナダ到着72時間以内の新型コロナウイルスの検査で陰性であること(5歳以上が対象)
- その他の入国の条件を満たしていること
米国から空路でカナダに入国する場合、搭乗72時間以内の陰性検査証明が必要です。また、陸路の場合、国境到着72時間以内の陰性検査証明が必要です。国境でこの証明書を提示する必要があり、記載されている必要のある内容には、本人の名前や生年月日などの決まりがあります。詳細はカナダ政府の公式サイトで確認できます。
この場合の「ワクチン接種を完了した状態」(fully vaccinated)とは、「カナダ保健省が認可しているワクチンを入国14日前までに規定回数の接種を終えている」ということを意味しています。カナダ保健省が認可しているワクチンは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソンです。
また、カナダ政府の公式サイトによると、新型コロナウイルスの検査方法は、PCR検査(molecular test)などは認められていますが、抗原検査(antigen test)は認められていません。詳細はカナダ政府の公式サイトで確認できます。
米国でワクチン接種を受けられない12歳未満の子どもは、同伴する大人がワクチン接種完了者で隔離が免除になる場合、14日間の隔離が免除になります。
日本を含むその他の国でワクチン接種を完了した渡航者の入国規制が緩和されるのは2021年9月7日の予定です。
米国とカナダ、メキシコの間の不要不急の渡航は2020年3月から規制されてきました。米国はカナダとメキシコからの不要不急の渡航の規制を少なくとも8月21日まで延長すると発表しています。