CDC(疾病管理予防センター) は、学校やレストラン、公共交通機関の再開に向けた詳細なガイドラインを公表しました。
再開の段階は3段階に分かれており、新型コロナウイルス検査の拡大と強化、接触追跡の使用を通じて感染の拡大をモニターしながら、それぞれの段階に移行するための条件が提示されています。なお、CDCは、このガイドラインは、州、地方、その他の規制を補完するものであって、それに代わるものではないことを明確にしています。
レストランやバーは、フェーズ1ではテイクアウト・宅配・ドライブスルーのみ、フェーズ2では社会的距離を維持して屋外席を優先し、メニュー・皿・食器・支払いシステムの共有の回避、使い捨てのオプションの利用またはタッチレスのデジタルシステムの利用が推奨されています。フェーズ3でも、稼働率の制限や社会的距離の維持が求められます。また、重篤化するリスクの高いハイリスクの従業員は顧客や同僚との接触を最低限に保つため、フェーズ3まで在宅勤務が推奨されるべきとしています。
公共交通機関は平常の運行を再開するにあたり、エッセンシャルワーカー(社会機能の維持に必須とされる職業の労働者)のみを対象とし、段階的に他の利用者にも拡大していくことが求められるほか、社会的距離の維持のため車両の一部を閉鎖するなどの対応が求められます。
K-12学校、サマーキャンプ(夏季に提供される子ども向けプログラム)、チャイルドケアについても詳細なガイドラインがあります。教師・児童生徒が勤務や通学のために感染が深刻な地域と感染が比較的深刻でない地域を往復することを避けるよう、在宅でのオプションを提供することが求められます。当初はキャンプやチャイルドケアをエッセンシャルワーカー(社会機能の維持に必須とされる職業の労働者)のみに提供し、子どもたちの使用するものの共有・交流するグループを制限することが推奨されています。これには共有スペースの閉鎖や大規模なイベントの中止が含まれます。学校では重篤化するリスクのある職員や児童生徒には在宅勤務や在宅学習を提供することで保護することが求められています。教師はマスク着用が推奨されており、子どもも可能であればマスク着用が推奨されます。また、カフェテリアを閉鎖し、教室で食事をすることが提案されています。なお、これらの勧告に従うことに関するすべての決定は、それぞれの地域社会での感染拡大の状況と地域の公衆衛生および保健システムのキャパシティに基づいて必要な規制緩和を評価する地域の保健当局および他の州や地方当局と協力して行われるべきとしています。
不要不急の移動や旅行については、州や地方の規制に従うことが求められています。